【はいはいのころから】
■たかいたかい
これはみなさんご存知ですね。パパが得意な遊びですが、赤ちゃんを放り投げて遊ぶのではなく、「赤ちゃんがパパの顔を上から見る」体験の遊びだと思ってください。動きの激しい「たかいたかい」は脳への影響が心配なので、パパは座ったままでゆっくりと上げて止めます。ここで視線を合わせて、名前を呼んだり口あそびをしてあげます。目線を変えて見ることの楽しさを教えてあげましょう。そして降ろすときもゆっくりとです。
※投げ上げは禁止
乳児は「頭部が相対的に大きく重い」「頸部の筋肉が弱いので首の支持力も弱い」「脳が未発達のためクモ膜下腔が大きく、揺さぶられることにより脳組織の移動が大きい」ことにより“揺さぶられっ子症候群”になりやすいといわれています。
【首がすわったら】
■うさぎさん、ぴょんぴょん
「うさぎさん、ぴょんぴょん」と言いながら、座った状態のパパの膝の上や太ももの上で、ぴょんぴょんぴょんと跳ねさせます。最初は脚をつっぱっていた赤ちゃんも、だんだんと脚が曲げられるようになり、体の動かし方を覚えます。この遊びで膝の屈伸が上手になると、「はいはい」などの運動がスムーズにできるようになります。
■ひこうきぶんぶん
■バスタオル(シーツ)遊び
赤ちゃんがお座りできるようになったら、バスタオルの上に赤ちゃんを座らせ、端を持ってゆっくりと動かします。赤ちゃんは思っていたよりもバランスをとるのが上手。月齢がもう少し進みしっかり座れるようになったら、動かすときにちょっとカーブを描いたりするのもおすすめです。
また、バスタオルを少し持ちあげて、左右にゆらゆらと動かすと「ハンモック遊び」になります。仰向けに寝かせたままでもかまいません。ママと協力してやってみましょう。バスタオルの代わりに座布団にのせれば、バックもできるのでまた喜びますね。
上の子がいるご家庭では、バスタオルをシーツに替えて、家族で一緒にシーツ遊びをするのもいいでしょう。「シーツ遊びが終わったら就寝タイム」というふうに習慣づけすることもできそうですね。
パパたちにお願いするのは、赤ちゃんが喜んだら2、3回、それ以上でもいいので何度か繰り返してやること。赤ちゃんに楽しいことを覚えてもらうためです。繰り返しやって、楽しさのMaxを迎えるまでのワクワク感を育てていきます。
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ここまででご紹介した「あやし遊び」と「体を使った遊び」、いかがでしたか? 「赤ちゃんはこんなことでも喜ぶんだ!」「これなら私もできそう」「それぞれの遊びを通して、赤ちゃんは発達し、成長するんだ」など、多くの気づきや発見があったのではないでしょうか。続いての「手づくりおもちゃ編」では、パパが得意な工作でいろいろなおもちゃをつくることができる一例をご紹介します。ぜひお読みくださいね。
【プロフィール】
赤松邦子(あかまつ・くにこ)
NPO法人「パパちから応援隊」理事長、元幼稚園教諭
1959年生まれ。1998年より子育て支援グループを結成し、地域の母親と子どものための活動を始める。2009年に、パパちから応援隊を結成し、本格的に父親の子育て参加を促す活動に着手。昨年より同団体をNPO法人とし、奈良県全域で毎週のようにセミナーを開いている。2010年、母子保健の発展と向上に活躍した個人をたたえる「第32回母子保健奨励賞 毎日新聞社賞」を受賞するなど、その功績が広く認められている。
パパちから応援隊 公式サイト http://papachikara.jimdo.com/
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