パパが赤ちゃんと遊べば家族の笑顔がふえる!  1歳までの赤ちゃんとの遊び方 ≪手づくりおもちゃ編≫

パパが赤ちゃんと遊べば家族の笑顔がふえる! 
1歳までの赤ちゃんとの遊び方 
≪手づくりおもちゃ編≫

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「1歳までの赤ちゃんとの遊び方特集」前編では、「どうやって赤ちゃんと接していいのかわからない」というパパに、「あやし遊び」と「体を使った遊び」をご紹介しました。続いての後編では、ペットボトルや牛乳パック、空箱など身近な材料で赤ちゃんが喜ぶおもちゃのつくり方を、奈良県のNPO法人「パパちから応援隊」理事長・赤松邦子さんにお聞きしました。

 

身近にある材料で簡単につくれる「手づくりおもちゃ」

■音の出るペットボトル
■コロコロ輪っか

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ペットボトルや水をまくためのホースの中に、音が出るものを入れてつくるおもちゃです。振って遊ぶだけじゃなく、ハイハイができるようになった赤ちゃんの前に転がして目標物にすると、追いかけて遊んでくれます。動くものを追いかける習性を利用して“ちょっとずつ転がす”→“追いかける”を繰り返して遊びましょう。

中身は大きめのビーズ、お米、小豆、大豆、クリップなど何でもよいです。お米は優しい音がするので人気です。入れるもので音の感じが変わるので、「赤ちゃんが好きなものを選んでね」とパパにはお願いしています。また、はっきりした色は赤ちゃんが認識しやすいので、色味でいうとビーズを使ったほうがいいですね。

輪っかの場合は、透明のホースを使うと◎。つなぎ目の部分は、短く切ったホースに縦に切りこみを入れて口径の小さいものをつくり、つなぎとして差しこめばそれでOK。こちらは頭にのせたり、ちょっと大きくなってからは腕にかけて回したりして遊べます。

ただし、つないだジョイント部分が外れてしまうと、中に入れたビーズ類をつまんで口に入れる事故につながる可能性もあります。ジョイント部分にはテープを巻いて外れないようにするなどの工夫を施してください。

■牛乳パックの積み木

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市販の木製の積み木もありますが、牛乳パックでつくった積み木は、赤ちゃんに向いています。わざとパックの三角の部分を“屋根”として残しておくと、最初は5本の指で握りつかみしかできなくても、1歳ころになるとそこを2~3本の指でつまんで持つことができます。紙製なので軽くてやわらかいのも持ちやすい理由です。

積んだ積み木をバーっと思い切りよく崩すのが楽しくなる子もいると思いますが、そんなときにパックの積み木なら、当たっても痛くないので安心です。また、パックの中にペットボトルのふたやクリップ、豆などを入れて音が鳴るものをいくつか作っておくのも楽しい。“音が鳴る積み木”と“音が鳴らない積み木”があることを耳で感じてもらいましょう。

■ティッシュごっこ用ボックス

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赤ちゃんはティッシュペーパーが大好きです。箱からどんどん紙を出されてしまった経験のある方も多いでしょう。そこで、次から次へと中身を出してもOKな、本物そっくりのティッシュボックスをおもちゃにしてみました。外側は使い終わったティッシュボックスの空き箱で、中身は台所の三角コーナーなどに使うストッキングタイプの白いネットを利用します。“本物そっくり”というのがポイントなので、手間暇かけて箱をつくる必要はありません。

今回ご紹介したものはどれも、同じようなものが既製品にもあります。けれど、赤ちゃんは何か月かごとに興味が変わって飽きるもの。だから、身近にある材料で簡単につくれるおもちゃのほうが、気楽に使えてよいのです。高価なものではないから、壊れてしまってもいいし、もし壊れたらまたつくればいい。

それから、手づくりおもちゃでは、赤ちゃんがなめたり口に入れたりしても安全な材料を使用してくださいね。事故が起こらないように、細心の注意を払って遊ばせましょう。衛生面からいってもときどき作り替えてあげられる程度の作業にしておくのが手づくりおもちゃのコツです。

おもちゃつくりは絶対にやらなくてはいけないことではないかもしれません。でもやっぱり、「わが子のことを思いながらつくる」という体験が親の感情を育てます。パパセミナーでおもちゃつくりをやると、毎回パパたちの熱心さや集中力に驚かされます。

パパが子どもと遊べば、夫婦関係も父子関係もよい方向へ

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赤ちゃんの頃からパパが子どもと遊んで、子どもとかかわることの大切さは、3つあると思います。

ひとつは、子育てするママの気持ちが安定すること。2つ目は、パパの役割がママの“ご機嫌うかがい”にならずにすむこと。3つ目は、ママとは違う価値観を子どもに見せることができるということです。

この3つはどれも相互に作用しあっているのですが、パパが子どもと仲良く遊ぶことができたら、ママのイライラは格段に減ります。ママの気持ちが安定したら、パパがママの顔色をうかがうこともなくなり、ママのイライラが子どもに向かって行くこともありません。夫婦の気持ちが安定していたら、そんなに手をかけなくても子どもは育つと思うのです。

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“ご機嫌うかがい”というのは、「これをやったらママの地雷を踏んでしまうんじゃないか」とパパがハラハラしている状態です。これでは父親として子どもとかかわるというよりも、「ママの手伝い」の枠を出ず、ママとまったく同じやり方で子どもの面倒をみたり、家事をやったりということになりかねません。家庭にママが二人いても仕方がないのです。パパはパパのやり方で子どもと接し、子どもに違う価値観を見せてあげることも大事な役目。そうやって父子の関係を築かなくてはいけないと思います。

*  *  *

「パパちから応援隊」のセミナーを受講したパパに感想を聞いてみると、「抱っこしても泣かなくなったのは自信がついた」「遊び方がわかったので遊ぶ時間が増えた」と、パパ自身の気持ちが変化し、子どもとの関係に変化が生じたという声がたくさん聞かれました。また「妻に協調できるようになった」「ママも余裕ができたように思う」「ママがほめてくれるようになった」と、夫婦関係がよい方向へ変化したことを報告してくれたパパもいました。

セミナーに一緒に参加したママからは、「パパが体を使った遊びをしてくれると、子どもが丈夫に育ちそうでうれしい」「これまでは“私のやり方じゃないとダメ”とダメ出しばかりしていましたが、それがいけなかったと反省しました」「パパに任せなかったから、パパがやる気にならなかったことに気づきました。今はどんどん赤ちゃんのお世話を任せています」といった声が聞かれました。

このように、パパが子育てに関心を持ち、積極的にかかわったら、ママにとっても赤ちゃんにとってもいいことばかり。パパが赤ちゃんと積極的に遊べば、その分ママにも余裕が生まれます。そのことが夫婦関係を良くし、ひいてはママが社会で活躍する幅も広がる――。つまりは、世の中が変わるきっかけになるといっても、過言ではないのかもしれませんね。

 

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【プロフィール】
赤松邦子(あかまつ・くにこ)
NPO法人「パパちから応援隊」理事長、元幼稚園教諭

1959年生まれ。1998年より子育て支援グループを結成し、地域の母親と子どものための活動を始める。2009年に、パパちから応援隊を結成し、本格的に父親の子育て参加を促す活動に着手。昨年より同団体をNPO法人とし、奈良県全域で毎週のようにセミナーを開いている。2010年、母子保健の発展と向上に活躍した個人をたたえる「第32回母子保健奨励賞 毎日新聞社賞」を受賞するなど、その功績が広く認められている。

パパちから応援隊 公式サイト http://papachikara.jimdo.com/
パパちから応援隊 Facebook https://www.facebook.com/papachikara

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