パパが育休をとった! 主夫になった!
ニューヨークに行った!
――NTTドコモ小野さんの“はじめての150日”(後編)

ミキハウス編集部

育児書にしばられない!? パパの子育ては自由

――8か月のはるおくんは、つかまり立ちができて、離乳食が始まったところなんですよね?

小野さん:はい。家事をやっているときに、ハイハイで後追いするようになりました。それがストレスになるかというと、そんなことはまったくありません。ひっくり返したら困るようなものは最初から撤去していますし、火を使っていたり刃物を使っているような危ないときにキッチンまで来てしまったときは「あっちに行け」と子どもを足で動かしたりしています(笑)。

春奈さん:それはやめてほしい! 足で押すとか、たまに扱いが雑で私は怒ります!!

小野さん:男同士だし、たくましく育つんじゃないかな?(笑)。僕はひとりっ子なので、子どもの成長がこんなに早いことも知らなかったし、こんなにおもしろいことも知らなかった。これから先も、成長の証を見逃したくないという気持ちになっています。

――(はるおくんがちょっとグズりだす。でも、すかさず小野さんが抱っこして、縦に揺らすと、ご機嫌が元に戻る)小野さん、さすがですね。ほかにも、編み出した技はありますか?

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小野さん:いちばん驚かれたのは、4か月のときに自分で哺乳瓶を持たせたことですかね。

春奈さん:私には年の離れた妹がいるので、哺乳瓶は1歳くらいになったら自分で持つようになるだろうなとは思っていたのですが、夫は3か月頃から子どもに持たせようとしていたんです。「それは無理よ」と思いつつ見守っていたら、4か月で本当に持てるようになって、びっくりしました。まだ体がフニャフニャな赤ちゃんなのに、しっかり哺乳瓶は持っていて。

小野さん:はるおが哺乳瓶を自分で持ってミルクを飲んくれると、その間に自分たちは着替えたり、外出の準備ができたり、すごく楽なんです。はじめの頃は、哺乳瓶を一度落としたら、はるおは哺乳瓶の裏側を吸っていたのですが、最近は自分でひっくり返して、ちゃんと乳首のところを吸うようになりました。「こうやって持つと落ちないよ」と手を添えて持たせてあげて。「物を持つときは親指が重要なんだよ」ということを教えてからは、ちょっと人間らしくなってきましたね。

――パパのほうが子育てに対して、自由な考え方をもっているのかもしれませんね。

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春奈さん:お母さんとしては、3か月の赤ちゃんなんだから、親がちゃんと哺乳瓶を持って飲ませてあげればいいのにと思ってしまいますよね。夫は面倒くさがりだから「本人に持たせるようにしたんだよ」なんていいますが、面倒でも子どものこととなると母親なら“正しく育ててあげたい”と思うじゃないですか。正しいところから外れてしまうと、どうなるかわからないっていう不安がある。だから、育児書も参考にしたいと思うし。

小野さん:僕はあまり参考にしないですけどね。同じ人なんているわけがないから、育児書どおりに試してうまくいけばそれでいいけど、うまくいかなくたって悲観的になることはないです。

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