いくつになっても健康な赤ちゃんを産むために… 
「アンチエイジング」の大切さ 
細川モモさんインタビュー(後編)

ミキハウス編集部

酸化防止には食卓を「5色以上」にすること

- もっと積極的に、私たちが老化のためにとるべき対策はどんなことでしょうか? まず、酸化を防止する方法から教えてください。

酸化というのは人間だけに起こるものではありません。たとえば、植物は紫外線の影響によって酸化しますが、自分の体を守るために「抗酸化力(ファイトケミカル)」という力を身につけています。色彩が豊かなものや香りの強いものには抗酸化力があるんです。
ですから、子どもを望むカップルの食卓は、色鮮やかであるべき。それぞれの食品によって名前は違いますが、大豆ならイソフラボン、トマトならリコピンなど、にんじんのβ‐カロテンなども、実はすべてファイトケミカルです。実際にリコピンやβ‐カロテン、ビタミンCの摂取は精子の量と運動率によい影響をもらたすという研究結果もあります(※2)。7色あることが理想なので「レインボーフード」と呼んでいますが、7色は難しくても、1回の食事で5色くらいは目指せるとよいですね。
※2 Hum Reprod 2012; 27: 2807

たとえば、ブロッコリーの緑、卵の黄色、味噌の茶色、ご飯の白、ナスの紫とこれだけでも5色です。そんなに難しくないですよね? でも、日本人がやりがちなのは2~3色です。煮物、お味噌汁、ご飯というように、茶色、茶色、白といった色合いになってしまいます。5色を意識することで抗酸化力が上がるし、自然に栄養のバランスもよくなります。色を増やそうと、ほうれん草のおひたしなどの小鉢を足したりしますよね。栄養素がわからなくても色を意識するだけで酸化を予防することができるんです。
またビタミンA、C、E(ビタミンエース)やセレン、亜鉛といったビタミン•ミネラルも抗酸化力を秘めています。たとえば、ビタミンAならβ-カロテン。かぼちゃやにんじんに多く含まれる栄養素として有名です。妊娠前のカップルにぜひ知ってもらいたい栄養素は「亜鉛」。別名「セックスミネラル」と呼ばれるほど、妊娠・出産において重要な役割を果たしています。牡蠣に豊富に含まれ、高い抗酸化力も秘めています。

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