伊集院:僕は子どもたちをただ習い事に通わせて先生に任せるのではなく、自分ができることは自分の手で教えるというのがモットーです。水泳教室には入れず、僕がよくプールに連れていくのですが、その時間が大事。預けてしまえば楽ですが、パパと水泳を始めたとか、パパと泳げるようになったとか、そういうことがいい思い出になるのかなと。まずは一緒に楽しむことが一番で、技術とかは後でいいんじゃないかと思うんです。
吉村:さすがですね。
伊集院:子どもと遊ぶときのコツは、自分も子どもになること。公園に行けば池に入ってずぶ濡れになるし、どろんこ遊びもするし、率先して子どもの遊びを一緒になって楽しんでやります。義務感があったり、自分の時間を犠牲にして子供と一緒にいなくちゃいけないと思ったら、ただしんどいだけだと思うんですよ。そんな時間は無駄なので、気持ちを切り替えて童心に帰って遊んで、逆にストレス解消の時間にしようと思いました。
もちろん、一人の時間もつくるようにしています。サーフィンが趣味ですが、休日は朝の4時に家を出てサーフィンをやって、昼には帰ってくる。帰った後、子どもたちと遊びに出かける。体力的にはハードなんですけど、気分的な休養があればいいかなと今は思っています。
あと自分の趣味に子どもを連れていってしまうということもあります。僕が真剣に遊んでいる姿を見せて、「パパ、楽しそう」と言葉じゃない何かを感じてほしいなと。最近は友人たちも子持ちなので気兼ねすることもありません。以前、テニスの試合中に息子が真剣な顔をして熱心に観戦しているなと思っていたら、うんちをもらしてまして・・・。「ちょっとごめん」と言って試合を中断して、おしりを洗ってました(笑)。みんなお互い様なので、そういう時もまわりは理解してくれますね。
吉村:なるほどね。僕にモットーはなかったね。そういう余裕がなかったです。僕は“走り続けた”という感じですね。
伊集院:先生は精神的に強いですよね。
吉村:いや、僕は君がうらやましい。現代はそうじゃなくちゃいけないよ。
伊集院:でもまだまだ妻の負担は大きく、妻から見たら僕はまだそれのお手伝いという感じかもしれません。どこまでやったらイクメンみたいな定義はなくて、ゴールはないと思います。男はここまでやったらゴールという目標があったほうが頑張れるんですけどね(笑)。