季節の変わり目、赤ちゃんの服ってどうすればいいの? “着こなしのプロ”が教える秋のお洋服選びのポイント

季節の変わり目、
赤ちゃんの服ってどうすればいいの?
“着こなしのプロ”が教える
秋のお洋服選びのポイント

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暑かった夏が終わり、さわやかな風が吹く日が増えてくる9月。そして秋の深まりを感じる10月。昼間はまだ暑い日もあるのに、夕方になるとぐっと冷えてきて、何を着たらいいのか大人も迷うことが多くなる季節ですね。

体が小さな赤ちゃんは気温の影響を受けやすいので、なおさら着るものに気をつけてあげたいもの。

今回は高島屋大阪店ハローベビーサロンで、ミキハウス子育てキャリアアドバイザー(KCA)の堀内香織さんに「初秋の赤ちゃん服」について伺いました。赤ちゃんの成長や気温に合わせた “秋ならではのコーディネート”について教えていただきましょう。

 

まずは秋の着こなしについて基本的な考え方から

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この時期、堀内さんが働く髙島屋大阪店のサロンには「赤ちゃんに何を着せたらいいの?」と秋の服を探して訪れるママ・パパが増えるそうです。暑さ対策をすればよかった夏とは違って、朝夕と日中の寒暖差が大きい秋は、赤ちゃんの服選びに困ってしまうのも仕方ありませんね。

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ご自身も2人の子どもを育て、日々多くのママやパパに着こなしのアドバイスをしている堀内さんに、秋の赤ちゃん服選びに関する3つのポイントを教えていただきました。

1.いきなり厚手の服を着せると、何かと不便なことも

「朝夕ちょっと涼しくなったからとすぐに厚手の服にすると、日中に気温が高くなって赤ちゃんが汗をかいてしまったというのはよくあることです。そうなると赤ちゃんは暑くて不快だし、汗をかいたまま身体が冷えたら、風邪をひいてしまうこともあります。秋の気候にちょうどいい薄手の長袖や羽織ものを上手に使っていただきたいです」(堀内さん)

2.基本は薄手の服を組み合わせること

「薄手ですと、こまめに調節できるので、赤ちゃんは快適にすごせます。たとえば、汗取りのためにまずは肌着、その上にカバーオールなどの服、それでも寒いようなら、ベストや上着を羽織らせてください。まだ暑いうちの日中は、家の中なら薄手の肌着だけですごせる日もあるでしょう。気温が下がるにしたがって服を足していくと考えていただければと思います。薄手の素材を重ねることで、空気の層ができ、保温性が高まりますから」(堀内さん)

3.デリケートな肌のための上質な天然素材を

「夏の強い日差しや汗のせいで負担がかかっていた赤ちゃんのお肌は、この時期になると、今度は乾燥が気になりはじめます。肌あたりのいいやさしい綿の服を用意してあげたいところですね」(堀内さん)

さわやかで穏やかなイメージがあるのに、実は天気が変わりやすく、気温の予想がつきにくい秋の日。日本気象協会ではtenki.jpというサイトの中で、どんな服装なら快適かについての“服装指数”(※)を毎日更新していますから、参考にしてもよさそうです。またこれは季節に関わらずですが、日ごとに成長して、動きが活発になってくる赤ちゃんには体の発達に沿ったサイズの合う服を着せてあげるのも基本ですね。

成長にともなって着せる服が違ってきます

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それでは赤ちゃんの月齢ごとに、成長に合わせたコーディネートを堀内さんのお話をもとにまとめました。

【0~3か月】
ねんね期は、短肌着+コンビ肌着+ツーウェイオール+胴着(ベスト)を基本に

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この時期のベビー服と言えば、ツーウェイオールです。ツーウェイオールとは、新生児の頃は筒状のドレスタイプで着せて、足を動かすようになったら裾の止め方を変えることで足が分かれてカバーオールタイプになる便利なベビーウェアのこと。
新生児期から生後3か月くらいまでは、体温調節機能が未発達なので、汗をよくかきますので、
ツーウェイオールの下には必ず汗取りの肌着を着せてあげることが大切です。汗取りのための短肌着を着せ、その上に保温のためのコンビ肌着を着せてあげましょう。

また肌着の素材は、伸縮性に優れたフライス、保温性が高く柔らかなニットガーゼ、吸水性に優れた二重織ガーゼとバリエーション豊富に揃っています。気温や成長に合わせて調整してあげてください。

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また日中の気温が15度ぐらいに下がる頃には “羽織りもの”が必要になります。特に家の中では紐付きで脱ぎ着が簡単な胴着が非常に便利。肩とお腹を冷やさないので安心です。お外に出るならおしゃれなベストを着せてあげたいですね。

秋は、日中は暑くても夕方になると急に冷え込むこともありますから、お出かけの時にはママバッグにベストを入れておくこともお忘れなく。

【4~6か月】
おすわりができるようになってからは、肌着+カバーオール+ベスト(カーディガン)で

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生後4か月から6か月の赤ちゃんは、首が座り、寝返りやおすわりができるようになって、かなり動きが活発になってきます。

そこでオススメは薄い素材で、長袖で足元は短めのカバーオール。体温調節もしやすく、足をバタバタさせても、おすわりしても足先が隠れず動きやすい丈を選んでください。また、ママ・パパも縦に抱くことが多くなるので、肌着はお腹が出ない半袖のボディシャツが◎。おむつ替えのとき、股ボタンが多くて・・という場合は、股ボタンのない肌着でもOKです。

運動量が増えてくるこの時期の赤ちゃんは暑がりで汗っかき。足先を出しておくことは体の熱を逃がして体温調節がしやすいという利点もあります。足先が寒そうなら靴下を履かせてあげましょう。

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いよいよ冷え込む日には、お出かけの時にカーディガンが一枚あると便利です。またベビーカーの赤ちゃんを温かく包み込むポンチョが活躍してくれると思いますよ。

【7~9か月】
運動量が増える時期。おすすめは、肌着+カバーオール+ベスト(カーディガン)または、
肌着+ボディシャツ+ボトム+ベスト(カーディガン)がおすすめ

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ハイハイやずりばいで自由自在に動き回るようになり、体つきも一段としっかりしてくるこの時期の赤ちゃんですが、まだ抱っこが多いので、お腹がつながっているタイプと、保育園用にはセパレートタイプのお洋服の両方をご用意されるといいですね。
つなぎタイプのカバーオールの下には、タンクトップやTシャツタイプの肌着をきせてあげてください。
一方で、セパレートタイプの場合、トップスにボディシャツを選ぶ場合は、肌着はTシャツタイプでOKですが、トップスにTシャツを選ぶときは、肌着はロンパース肌着にして、お腹がはだけてしまわないようにしてあげてくださいね。
たとえば、トップスにボディシャツ+オーバーオール(胸当て付きのズボン)やジャンパースカートの着こなしはとてもかわいいですよ。ママ・パパのおしゃれ心を満足させてくれると思います。

上に着るボディシャツやTシャツは気温に合わせて、半袖、薄手の長袖、長袖と変えていけばいいでしょう。赤ちゃんの動きに対応できる伸びのある素材が望ましいですね。

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【10〜12か月】
たっちを始めてからは、幼児期と同じように半袖の肌着+シャツ+ボトム+ベスト(カーディガン)で

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つかまり立ちから伝い歩き、そしてあんよを始めると、“赤ちゃん服”から卒業です。肌着は半袖のボディシャツで、Tシャツを着て、ボトムにはズボンやレギンスやオーバーオールやジャンパースカートなどもいいですね。

この月齢になると、全身を使って遊ぶようになるので、とにかく動きやすい服装を。腕まわりがモコモコしないベストや薄手のカーディガンなら、赤ちゃんも快適でしょう。

先輩ママのおすすめは、いろいろ使える質の良い服

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今回「秋の赤ちゃん服」を紹介してくださった堀内さんには、大学生と高校生の娘さんがいます。下の娘さんが3歳になるまで出張が多かったパパは、平日はほとんど家に帰れなかったので、堀内さんがおひとりでおふたりの小さい娘さんたちの面倒を見ていたそうです。最近よく聞く“ワンオペ育児”の先輩ママだったんですね。

「下の子が生まれたのは2002年ですから、当時は今みたいにSNSで情報を手に入れたり、友だちと気軽につながってはいませんでした。公園に行ってママ友を作って、子育てについていろいろ教えてもらいながら、なんとかやっていたんですね。いろいろ失敗もしたけど、子どもが大きくなった今ではどれもいい思い出です」(堀内さん)

ひとりで子育てをしていた頃は、先が見えない気がして「いつまで続くんだろう」と考えたこともあったという堀内さん。「でも今となっては赤ちゃんでいてくれる時間って本当に短かったなと思います。子育て中のママ・パパには赤ちゃんをいっぱい抱っこして、触れあって、今の時間を楽しんでもらいたい」と心から願っているそうです。

最後に堀内さんに、赤ちゃんの秋服選びのポイントを一つ教えてもらいましょう。

「赤ちゃんは成長が早くてすぐに着られなくなるからと大きすぎるサイズを買ったり、秋に厚手の生地の冬服を着せてしまうより、初秋から冬まで重ね着できる薄手のアイテムをいくつか揃えていただくと便利です。例えば、薄手のTシャツやボトムス、大きくなってもはおれるポンチョなどでしょうか。上質の素材の服なら繰り返しのお洗濯にも強いので、結果的に長く使えますよ。」(堀内さん)

これから赤ちゃんのために秋服を選ぶママ・パパは、是非堀内さんのアドバイスを参考にしてくださいね。それでは素敵な季節をお楽しみくださいませ。

参考資料
※「服装指数」(日本気象協会)https://tenki.jp/indexes/dress/

 

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堀内香織さん
短大を卒業後、ミキハウスに入社し、ファッションアドバイザーとして店舗で活躍。結婚を機に退社し、専業主婦となる。その後、2人の娘を出産し、子育てに奔走。7年間のブランクを経て2011年にミキハウスに復職、子育ての実経験を活かして「ミキハウス子育てキャリアアドバイザー(KCA)」を取得。現在はKCAとして高島屋大阪店ハローベビーサロンに勤務しながら、毎日多くのプレママや家族の出産準備の相談にのっている。

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