秋はどんな服を着せる?
赤ちゃんのお洋服選びのポイント

2025.08.04

ミキハウス編集部

暑い夏が終わると、すごしやすい季節がやってきます。朝夕のお散歩も日によっては「ちょっと肌寒いかな」と感じることもあるかもしれませんね。でも日中はまだ暑い日もあるので、気温の影響を受けやすい赤ちゃんのお洋服選びは迷ってしまいますよね。
そこで赤ちゃんの服選びに詳しいミキハウス子育てキャリアアドバイザーの西久保江里さんに、赤ちゃんの秋の服選びについて解説いただきました。

西久保 江里(にしくぼ えり)さんのプロフィール
ミキハウス プレママ・プレパパセミナー講師を10年以上務める。
同セミナーでは、年間のべ2万人のプレママ・プレパパが、実際の赤ちゃんと同じサイズの人形を使って、赤ちゃんの肌着やお洋服の着せ方、沐浴のしかたを体験している。自身は一男一女の母。
「プレママ・プレパパなんでも相談室動画」で、季節ごとの着こなしも解説中。

 

 

月齢ごとのベビー服サイズについて

さまざまなサイズ展開のあるベビー服。赤ちゃんの成長と季節に合わせたものを選んであげることがとっても大切です。ということで、まずは月齢(年齢)ごとのサイズの目安について以下の表にまとめました。


「こちらはミキハウスで作成している新生児(50cm)から9歳〜(140cm)のお洋服や帽子、ソックスのサイズの月齢・年齢ごとの目安となりますので参考になさってください。ただしお子さまの成長度合いだけでなく、素材の違い、デザインによって、サイズ感も微妙に変わってきます。実際にお洋服を選ぶ際は実店舗で店員さんと相談しながらご購入されることをおすすめしています」(西久保さん)

 

秋の着こなしの基本

秋の着こなしの基本

ご自身も2人の子どもを育てた経験を持ち、またプレママ・プレパパセミナー講師を10年以上務めている西久保さん。色やデザインなど流行はその時々ありますが、赤ちゃんが快適にすごせる服選びのポイントは変わりがないといいます。
以下は秋の赤ちゃんの服選びに関する3つのポイントです。

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「地域差もありますし、またその年の気温にもよりますが、基本的に秋は厚手のものは必要ないと考えていただいていいかと思います。日中で気温が高いときなど、子どもが暑がってしまうこともありますので、厚手のものでしっかり防寒するより重ね着できる薄手のアイテムをいくつか揃えていただくと便利です。薄手の長袖やポンチョなどのはおりものを上手に使って、その日の気温にあわせてこまめに調節するとお子さんも快適にすごせるのではないかなと思います。
あとは素材。夏は強い日差しや大量の汗で赤ちゃんのお肌はダメージを受けています。そんな状態で、秋には空気が乾燥してくるわけです。乾燥した肌には保湿していただくのが一番ですが、それと同時に肌あたりのいいやさしい綿などの天然素材の服を用意してあげることが大事だと思います。」(西久保さん)

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赤ちゃんの成長スピードは驚くほど。たとえば生後すぐと生後6か月とではからだの大きさも動きもまったく違ってきます。そうなると月齢ごとに赤ちゃんにとって“心地よい服”も変わってくるのです。
そこで【0~3か月】【4~6か月】【7~9か月】【10~12か月】にわけて、成長に合わせたコーディネート術を、西久保さんにまとめていただきました。

 

月齢別 秋の着こなし【0~3か月】

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「新生児期のマストアイテムと言えばドレスタイプにもカバーオールタイプにもなる便利な『ツーウェイオール』。新生児期から生後3か月くらいは、体温調節機能が未発達なので、汗をよくかきます。ツーウェイオールの下には汗取りのための短肌着を着せて、その上に保温のためのコンビ肌着を着せてあげてください。ねんね期は、短肌着+コンビ肌着+ツーウェイオール。そして、肌寒いときには、上から胴着(ベスト)を着せてあげるとよいでしょう。

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「日中の気温が15度ぐらいに下がるころには “はおりもの”が必要になります。特に家の中ではひも付きで着脱が簡単な胴着があると、肩とおなかを冷やさないので安心です。お出かけのときにはペアレンツバッグに簡単に羽織れる胴着を入れておくとよいでしょう。」

 

月齢別 秋の着こなし【4~6か月】

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「生後4か月から6か月くらいになると赤ちゃんの動きもかなり活発になります。足をバタバタさせたり、寝がえりをしたり…そうした動きでお洋服がめくれあがるなんてこともありますので、薄い素材のカバーオールがとっても便利です。
カバーオールは7分丈や10分丈の動きやすい丈を選んでください。また、動きが活発になるこの時期の肌着は、半袖のボディシャツがおすすめです。運動量が増えてくるこの時期の赤ちゃんは暑がりで汗っかき。足先を出しておくことはからだの熱を逃がして体温調節がしやすいという利点もあります。足先が寒そうなら靴下を履かせてあげましょう。
またお出かけのときにはカーディガンが1枚あると便利です。またベビーカーに乗せるときも赤ちゃんを暖かく包み込むポンチョが活躍してくれると思いますよ。」

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月齢別 秋の着こなし【7~9か月】

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「ハイハイやずりばいで自由自在に動き回るようになり、からだつきも一段としっかりしてくる生後7~9か月の赤ちゃん。まだ抱っこすることが多いので、おなかがつながっているタイプと、保育園用にはセパレートで着せるお洋服の両方をご用意されるといいでしょう。
つなぎタイプのカバーオールの下には、タンクトップやTシャツタイプの肌着を着せてあげてください。一方、セパレートタイプの場合、肌着はおなかのつながったボディシャツタイプにして、おなかがはだけてしまわないようにしてあげてくださいね。
トップスは気温に合わせて、半袖、薄手の長袖、厚手の長袖と変えるとよいでしょう。赤ちゃんの動きに対応できる伸びのある素材が望ましいです」

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秋の着こなし【10~12か月】

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「つかまり立ちからつたい歩き、そしてあんよを始めると、“ベビー服”から卒業です。肌着は半袖のボディシャツで、トップスはTシャツを着て、ボトムにはズボンやレギンスやオーバーオールやジャンパースカートなどもいいですね。
またロンパースは動いてもおなかが出ないので安心。股下ボタンだと、おむつ替えのときも楽でいいですよ。」

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「これくらいの月齢になると、全身を使って遊ぶようになるので、とにかく動きやすい服装を選ぶことが大切です。サイズが小さすぎないか、大きすぎないか、また腕まわりがモコモコしていないか。赤ちゃんがストレスを感じず動けるようなお洋服をチョイスしてあげてくださいね。」

 


 

いかがでしたでしょうか。これから赤ちゃんのために秋服を選ぶママ・パパは、ぜひ西久保さんのアドバイスを参考にしてくださいね。
秋は、紅葉も美しくお出かけもしやすい季節となります。ぜひ赤ちゃんと一緒に、秋を満喫してくださいね。

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