赤ちゃんは笑顔のママが大好き	時短家事で暮らしに余裕を

赤ちゃんは笑顔のママが大好き
時短家事で暮らしに余裕を

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子育て中のママ・パパは、いつも大忙し。「赤ちゃんのお世話をしていると、お掃除までなかなか手が回らない」、「もっと簡単に家事をすませたいな」と悩むママ・パパは少なくないのではないでしょうか。
そこで今回ミキハウス出産準備サイトでは、最小限の時間・体力で家事をこなすために、「やるべきことを絞り込み、やらなくていいことは極力やらない」というビジネスの考え方を取り入れて編み出されたシンプルかつ効率的な家事術「知的家事」を提唱している“知的家事プロデューサー”の本間朝子さんに、より効率的な家事術についてお伺いします。
本間さんには前回、「ちょこちょこ大掃除術」でもご登場いただきました。
そんな時短家事を知り尽くした本間さんが語る、「子育てママのための時短家事」とは——

 

いつもやっている家事を見直すことから始めましょう

こんにちは、本間朝子です。今回は時短家事についてのお話をしたいと思います。

時短家事に取り組むにあたって、まず考えていただきたいのは「家事は何のためにするのか」ということです。家事の目的って「家族が健康で楽しく暮らすため」ではありませんか? それなら、「家事が終わらない」とイライラしたくはないですよね? 床に少々ホコリが落ちていたり、洗濯物にシワがあったりしても、ママ・パパが毎日楽しそうに暮らしている方が赤ちゃんもきっとうれしいし、家族みんなが幸せになれるのではないでしょうか。

家事を時短化するために必要なのは、「自分たちの暮らし方に合った無理のない家事のやり方を考え、工夫する」ことではないかと思います。つまり時短とは「手」を抜くのではなく、いかに「手間を省く」……すなわち、家事のムダを省き、賢くショートカットすることだと考えます。

家事についての“思い込み”を捨てて、今やっている家事が家族にとって本当に必要かどうかを一つひとつ見直し、やらなくてもいい家事をやめてしまうと、意外なほど家事の時間を短くできるはずです。

 

【掃除編】時短掃除は、「ついで掃除」が基本

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さて、ここからは、掃除の時短術について絞って具体的にお話ししましょう。私のセミナーに参加した人に「嫌いな家事」を聞くと、約8割の人が「掃除」と答えます。しかも掃除は、料理や洗濯に比べると緊急度が低いので、ついあと回しにしてしまいがちということもあるようです。

そこで、私が提案するのは「ついで掃除」です。日々の暮らしで無意識に動いている生活同線の中に掃除を組み込んでしまう「ついで掃除」を習慣にすれば、わざわざ「お掃除しなくちゃ」と構えなくても、家のあちこちをきれいに保つことは難しくありません。

■「ついで掃除」とは

私は掃除の時間をなくすために、次のような方法を実行しています。

  1. 1夜寝る前にリビングのフロアワイパーを寝室に持っていく。
  2. 2朝起きたら、寝室のモップを持って、廊下を拭きながら洗面所に移動する。
  3. 3洗面所で顔を洗った後、洗面台に置いたスポンジ(場所を取らないようにハサミで小さく切ったもの)にハンドソープをつけて、洗面ボウルをさっと掃除する。
  4. 4顔を拭いたタオルで洗面台と鏡と蛇口をサッと拭く。
  5. 5同じタオルで洗濯機の上をサッと拭いて、洗濯カゴに入れる。
  6. 6モップで洗面所の床を拭き、そのままリビングの床を拭きながら進み、モップを定位置に戻す。

このように、「いつもの動作」に少しだけ掃除要素を足すことで、わざわざ掃除時間を取らなくても結構いろいろなところがキレイに保てます。私はフロアワイパーを多用するのですが、これは床にホコリを放置させないため。ホコリを放置すると、空気中の水分や油分と混ざってしつこい「汚れ」に変わりますから、こまめにホコリを取ることは、「落ちにくい汚れを作らない」ことにつながります。なので、家のいたるところにフロアワイパーやモップなどを置いておくと、道具をわざわざ取りに行かなくてもいいので、気になった時にいつでもさっと拭けますよ。

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わが家ではこのように一番上の引き出しにモップを入れています。

ただし掃除道具は、赤ちゃんの手が届かない場所に置くようにしましょう。赤ちゃんは何でもお口に入れてしまうし、手が届くものは引っ張ります。フロアワイパーは家具やテレビの裏など、モップは引き出しなどを定位置にした方がいいかも知れません。

浴室もお風呂上りに熱いシャワーをかけて、せっけんカスと垢を流します。汚れ落ちの良や浴室の乾きやすさを考えて、私はお湯をかけることをお勧めしています。体を拭いたら、ついでに鏡の水分を拭き取り、水垢によるくすみを防ぎましょう。

 

「予防掃除」をすれば掃除の負担も少なくなります

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■「予防掃除」とは

「予防掃除」というのは、汚れが落ちにくく、掃除に手間がかかるところに、あらかじめ汚れにくい工夫をしておくこと。コンロ周りの油汚れ、キッチンの三角コーナーや排水口のヌメリやカビは、予防掃除を取り入れると、掃除の頻度を減らすことができます。具体的な方法を場所別にまとめました。

《キッチンの予防掃除》

★換気扇は料理中だけでなく前後でも使用

換気扇は調理を開始する5分前にはON。気流をつくって料理を始め、料理が終わっても5分は回して汚れた空気を出すと油汚れがつきにくくなります。キッチンに立ったら、まず換気扇をつけることを習慣にしましょう。

★キッチンペーパーは必需品

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キッチンペーパーをハサミで9分割して、ミニミニキッチンペーパーを作り、小さな容器に入れてコンロや調理台の近くに置きましょう。油はねやこぼしてしまった調味料を拭くのに惜しげなく使えて便利です。

★油はね対策もやっておきましょう

調理中に油は2メートル飛ぶと言われています。炒め物や揚げ物をするときは、スーパーや100円ショップで売っている一口コンロタイプの「アルミガード」でコンロを囲み、油はねを防ぎます。

★普段掃除がしづらい場所はラップで覆う

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レンジフードの上部や冷蔵庫の上など手が届きにくく、油やホコリが付きやすいところは、ラップでカバーしましょう。汚れたらラップを取り換えるだけなので、
掃除の手間が要りません。

★冷蔵庫内もトレイを使うことで汚れを防ぐ

冷蔵庫の収納には、透明のトレイを使います。調味料など液だれするものを入れたトレイとドアポケットにはキッチンペーパーを敷いておくと、汚れた時に取り換えるだけで済みます。またカテゴリー別にトレイに入れ、定位置を決めておけば、必要なものをすぐに見つけられて探す手間もなくなります。

★床汚れもすぐに拭く態勢を

水拭きができるフロアワイパーを冷蔵庫の側面にも吊るしておきます。水や油で床が汚れたら調理中でもすぐに拭きとると汚れが広がるのを防げます。

★シンクの排水口や三角コーナーに生ゴミを捨てない

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ヌメリの原因になる生ゴミを排水口のカゴに入れるのをやめ、三角コーナーは撤去。代わりに保存容器にポリ袋をかけた簡易ゴミ捨てを作って、その上で野菜や果物の皮をむくと、シンクや排水口にゴミを落とすことがなくなります。ポリ袋がいっぱいになったら、口を縛ってゴミ箱に捨てるだけです。

 

《浴室の予防掃除》

★浴室の道具の水気はしっかり切っておく

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洗面器、バスチェア、掃除道具は、水気が残っているとヌメリやカビが発生しがちです。早く乾くように、洗面器や掃除道具は浴室の壁やタオルかけにフックをつけて吊るしてしまいましょう。バスチェアは、吊るしたり、浴槽のフチにかけて乾かします。

★換気をしっかりと

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換気扇は、浴室の床が乾くまで回します。ドアの下部にある吸気口にホコリが付くと換気しにくくなるので、時々は吸気口の掃除も。吸気口の幅が狭い時は、100円ショップなどで売っている注ぎ口用のブラシが使えます。このブラシは排水口の掃除もできるので、備えておくと便利です。

★座ってシャワーを浴びる

高い位置からお湯が飛び散るシャワーは、せっけんカスや垢が浴室内の広い範囲に飛び散って汚れやカビの原因になります。シャワーはバスチェアに座って浴びるようにすると、掃除が必要な範囲が狭くなります。

 

《リビング・寝室の予防掃除》

★ウェットティッシュで「すぐ拭く」を習慣づけ

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パソコン、ドアノブ、スイッチ周りなど、頻繁に手をかける場所(=汚れやすい場所)には、近くにウェットティッシュ(赤ちゃんのおしりふきでもOK)の置き場を作りましょう。ベタベタした汚れは見つけた時にサッと拭くと後で掃除に時間がかかることはありません。特にドアノブは小さなお子さんもよく触る場所なので、日常的にキレイにしておきたいですね。

★掃除しやすさを考えた家具の配置

床掃除をラクにするポイントはふたつあります。ひとつはできるだけ床に物を置かないこと。ふたつ目は掃除の邪魔にならないように家具を配置しておくとこと。家具と壁の間を掃除機かフロアワイパーのヘッドが入る幅だけ開けておくと、掃除がしやすく効率的です。

 

目指すのは、家族みんなに心地いい我が家

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ここまで時短家事について、いろいろとご提案してきました。でも私が伝えたことをすべて完璧にしなくてはいけないというわけではありません。時短家事の目的は、ママやパパ、赤ちゃんがみんなで心地よくすごせる空間をラクに手に入れるということなのですから、まず「出来そうなことだけ2割ぐらい取り入れてみよう」と気軽に考えて試していただきたいと思います。

最後に、「最新家電の導入」と「家事サービスの利用」について触れておきたいと思います。これらは時短家事とは呼べないかもしれませんが、「がんばってくれているママ(パパ)をなんとかしてあげなきゃ」、「自分にとって家事が重荷になっている」と感じているなら、家事のプレッシャーを軽くする効果は大きいものです。

ただし、機能満載の最新家電は、使う環境によって効果に差があることも多いようですから、家族の暮らしに本当に役に立つモノか、納得して購入できるといいですね。「家電レンタルサービス」で検討している家電を借りて実際に家で使ってみると、長所も短所も実感できますから、ぜひ利用して後悔のない買い物をしていただきたいと思います。

ふだんは使わないけれど、一時的に利用したいものや、大きくて置き場所に困る家電は、必要なときだけレンタルして利用するのも賢い方法です。

また、家事代行サービスは一見贅沢なようですが、かけがえのない「ゆとり」や「家族とのコミュニケーション」の時間を手に入れると考えれば、大きなメリットがあります。家事を家庭内でするものと決めつけず、外部サービスも上手に活用したいものです。「ニコニコ笑顔のママ・パパがいる心地よい家庭」で育つ赤ちゃんは、きっと家族みんなに幸せな時間を運んでくれますよ。

※    ※    ※

本間さんの「知的家事」を実行したママたちからは、「苦手で、キライだった家事が好きになりました」、「家事に追われることがなくなって、気持ちに余裕が生まれた気がします。そのおかげで、家族にガミガミ注意することもずいぶん減りました」など、喜びの声が寄せられているそうです。

授乳におむつ替え、寝かしつけと赤ちゃんのお世話は待ったなしです。家事もこれで終わりということはありません。そんな状況を少しでもラクにしてくれる時短術「知的家事」を生活に取り入れて、日々成長していくわが子とすごす今しかない時間を、心から楽しみたいですね。

 

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【プロフィール】
本間朝子(知的家事プロデューサー)

不動産会社の企画営業、フードプランニング会社のチーフディレクターを経て独立。自分自身が仕事と家事の両立に苦労した経験から、ムダな時間と労力を省く「知的家事」を考案。セミナーや研修、便利グッズの開発などを通してメソッドを伝えている。日本テレビ「ヒルナンデス」、NHK「あさイチ」などのテレビ、『クロワッサン』(マガジンハウス)、『レタスクラブ』(KADOKAWA)、『ESSE』(扶桑社)などの雑誌、新聞等でも活躍。
著書に、新刊『ムダ家事が消える生活』(サンクチュアリ出版)の他、『家事の手間を9割減らせる部屋づくり』『写真でわかる!家事の手間を9割減らせる部屋づくり』(ともに青春出版社)、『幸せを呼ぶ家事「時短」の楽しい小ワザ88』(祥伝社)、『「片付く仕組み」のつくり方』(三笠書房)、『「やらないこと」から決める 世界一シンプルな家事』(日本実業出版社)がある。

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