ナゼ予防接種後にお熱が出ることがあるの?
ワクチンの安全性と副反応についての話

2019.06.07

ミキハウス編集部

2019年5月13日、Twitterはワクチンに関するキーワード検索の最上位に、信頼性の高い公衆衛生情報が表示されるようになったと発表しました。これらはワクチンに関する誤った情報の拡散を防ぐための対策で、FacebookやInstagramなどでも、同様の対策を行っています。また日本だけでなく米国、カナダ、英国など世界中で実施しています。

全世界的に問題となっている、SNS上でのワクチンに関する誤情報の拡散。そこで本記事ではワクチンの安全性について考えていきます。お話を伺うのは、NPO法人VPDを知って、子どもを守ろうの会の理事長で、すがやこどもクリニック院長の菅谷明則先生です。

 

世界中で反ワクチン活動が活発化 原因はSNSに?

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2019年初めに、WHO(世界保健機構)は、「2019年の世界の健康に対する10の脅威」(※1)と題した声明を出しました。その中のひとつに「Vaccine Hesitancy(ワクチン接種をためらうこと)」を挙げています。「Vaccine Hesitancy」は「接種の機会が提供されているにもかかわらず、ワクチン接種を先延ばしにしたり、拒否したりすること」とされています。

現在世界中で麻しんが流行しています。WHOでは2019年の3月までの麻しんの報告数は、2018年の同時期の4倍に達していると報告しています。アメリカ合衆国では1963年に麻しんワクチン接種が始まり、2000年に「麻しんの排除」が宣言されていますが、2019年はすでに940人が報告され、2000年以降で最も多くなっています。流行の原因は様々ですが、ニューヨーク州とニューヨーク市では宗教的理由でワクチンを接種していない人が流行の中心となっています。なおニューヨーク州では、2019年4月に公衆衛生の非常事態を宣言。また、ニューヨーク市ブルックリンの一部地区では予防接種が義務付けられ、接種をしない場合は罰金を科すことを決めています(※3)。

2015年にWHOから麻しんが「排除」と認定された日本(※4)でも、2016年8月には海外から持ち込んだとみられる麻しんが関西国際空港を中心に流行しました。(※5)。以来、麻しんはいろいろな地域で流行を繰り返しています。2019年に入って三重県の宗教団体でのワクチン未接種者の集団感染などもあり、すでに500人以上の麻しん患者が報告され、2013年以降では最も多くなっています(※6)。

排除された麻しんが、流行を繰り返す要因のひとつにあげられるのは、ワクチンの接種率の低下です。定期接種を受けていない人が増加すれば、大規模な流行につながります。ワクチンの安全性について不安や疑問から、ワクチンは危険なものだというSNSなどで広まっている誤情報を信じ、ワクチンの接種をしない人が一定数います。接種をしない人が増えた結果、「排除(※7)」を達成した国や地域でも麻しんが流行しています。

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