特集「子育てママ・パパのwithコロナ対策」
ワーママたちに聞きました。
「自粛期間のお散歩、外遊び、どうしてる?」

ミキハウス編集部

緊急事態宣言が明けた後も、しばらくはある程度の自粛生活を余儀なくされることになりますが、一方でコロナと共生する「新しい日常」も模索し続けなければなりません。そこで(ますます)気になるのは子どもの外あそび、心身の健康のための散歩や公園へのお出かけです。

今回、ミキハウス出産準備サイトでは、「チーム育児」を提唱しているワーキングペアレンツのためのコミュニティ「両立チーム育児ラボ(https://ryoritsu-teamikuji.jpn.org)」のメンバーにリモートでお集まりいただき、この数か月の自粛生活における外遊びの実態をお聞きしました。メンバーは、日本国内でもっとも感染者数の多い東京の方ばかり。休園・休校が続く中で、健康のためとはいえ外遊びをさせていいのか、どういう遊ばせ方であれば許容範囲なのか、みなさん悩まれたそうです。

今回のお話は、子どもと外遊びをテーマにした“模範解答集”ではありません。このコロナ禍に子育てをするママたちが、子どものこと、お友だちのこと、周辺住民のこと、そして社会のことを考えて行動した「実態」であり、「現実」です。今後も続く、withコロナの生活の中で、少しでもみなさんの参考になりますように願っています。

 

【参加メンバー(順不同)】

子育てママ・パパのwithコロナ対策 参加メンバー

Jさん

6歳(小1)と2歳の子どものママ/会社経営 子どもたちを保育園に預け、オフィスに通勤していたが、緊急事態宣言に伴って自らの会社でも全面的にテレワークを導入。今はリモートを駆使しつつ、すべての業務を家でこなしている。夫も在宅勤務中。

Hさん

4歳と2歳の子どものママ/会社員 朝9時から夕方6時まで職場で勤務していたが、4月2日から完全在宅勤務に。夫も在宅勤務のため、お互いの時間をやりくりしながら、子育てと仕事に取り組んでいる。

Iさん

7歳(小2)、5歳、2歳の3人の子どものママ/会社員 職場ではコロナ前から、働き方改革と生産性向上のために一部リモートワークが導入されていた。3月の最終週から完全な在宅ワークに。夫は公務員で現在も出勤している。

Tさん

2歳1か月の子どものママ/会社員 2019年4月に育休から復帰し、時短勤務をしていた。在宅勤務ができない業種のため、現在は分散出勤となり、週1日は自宅待機日となった。加えて子育て世代のための特別休暇も活用し、1営業日おきに出社している。夫は完全在宅勤務。

Fさん

4歳と1歳の子どものママ/会社員 現在育休中。4月に復帰の予定だったが、リモートワークが難しい職場であることから、6月まで育休を延期した。夫も在宅勤務中。

T(司会進行)

出産準備サイト編集部員。1歳の子どものママ/会社員 昨年7月に育休から復帰。会社の裁量労働制度を利用して、朝は定時より30分早く出社し、夕方は4時までという形の時短と、有給休暇の取得による週4日勤務という働き方をしていた。4月に入って完全リモートワークとなった。夫も在宅勤務中。今回はモデレーターとして参加。

 

人出の少ない早朝に散歩に行くようにしています

コロナ禍での子どもの外遊び

T:今回はコロナ禍での、子どもの外遊びをテーマに、みなさんにお話をお聞きしたいと思っています。2月、3月、4月、そして5月とでは、実際の感染リスクや社会のコロナに対する不安感も違うとはいえ、この数か月間、お子さんの外遊びやお散歩、どうされてましたか?

Tさん:基本的には毎日、細心の注意を払いながら散歩はしていました。もともとお散歩は日課にしていて、保育園に通っている時の子どもの生活リズムを崩したくなかったこともあり、一日一回の散歩は欠かさずやっていました。人のいない時間帯を狙って、早朝6時に家を出ています。家の近所に大きな公園があるのですけど、2歳になる子どもは、家とは違って楽しそうに遊びます。ダンゴムシやアリを延々と観察したり、ボールを蹴ったり、地面にお絵描きしたり…そういう姿を眺めているだけで幸せな気分になれます。

Jさん:早朝はいいですよね。私も午前中の早い時間に近所の公園にお出かけするようにしていますね。大きな公園で安心ということもありますが、人が少ない時間帯だと、気兼ねなく思い切り遊ばせてやれるんですよね。逆に人が増えたら、帰るようにはしています。

Fさん:うちは緊急事態宣言が出てからは、あまり外遊びをさせていません。たまに連れて行くときも、早朝ですね。広場や原っぱにレジャーシートを敷いて朝ごはんを食べて、それから2時間ぐらい一生懸命遊んで、城さん同様、人が多くなる10時ぐらいには帰るようにしています。

ワーママに聞く、コロナ禍での子どもの外遊び

T:外遊びは早朝派が多いですね。逆に昼頃に外に行ってる方はいますか?

Hさん:私は昼派です。どうしてかかっていうと、うちの近所の公園が昼前くらいに人が少なくなるんですよ。毎日11時半とか12時ぐらいに家を出て、子どもたちを1時間ぐらい遊ばせて、帰りに昼食用のお弁当を買って帰ることが多いかな。夫も私も休憩がてら一緒に行って、みんなでのんびりすごしています。

Iさん:優雅でいいなぁ。うちは子どもが3人いるので、広い公園に連れて行って、放牧ですね。自転車とかキックボードとか、ストライダーとかで思い思いに走り回るみたいな遊び方をさせることが多いです。とにかく体をたくさん動かして、思いっきり遊ぶ。午前中思いっきり遊べば、下の2人はお昼寝をするので、その時間帯は私も仕事がはかどります(笑)。逆に午前中にどこにも行かないでずっと家にいると2歳の子も昼寝をしないので、夕方にはグズりはじめて、仕事が手につかなくなってしまうんですよね。

T:ところで東京では、いまだに(5月中旬時点)公園の遊具にテープが貼られて使えないようになっているところも多いですよね。同じ都内でもテープが貼られていない公園もあるなど、エリアによって対応が違うみたいですが。

公園で遊ぶ子ども

Tさん:遊具については、「感染の可能性があるかも」と言われると、神経質にはなりますよね。私は遊具が禁止される前から除菌シートで拭いてから遊ばせていたんですけれど、除菌シートも底がついてきたので、最近は遊具には近寄らないようにしています。

Fさん:私も気になります。ひとりで4歳と1歳の子を連れて行く時には、ストライダーや縄跳び、砂場の道具とか持っていって、「遊具は使わないようにしようね」と言い聞かせています。それと、外遊びとは言えないかも知れないんですけど、最近自宅のベランダに砂場を作りました。ビニールプールにシートを敷いて、砂を入れて。子どもたちはベランダの砂場をすごく気に入ったようで、1時間ぐらいは夢中で遊んでくれます。

T:みなさんそれぞれ工夫しているんですね、今は外出自粛で大変な時期だけれど、子どもたちがのびのびと遊べる環境をできるだけ与えてやりたいと思うのは親心ですよね。

Fさん:外に出るのは子どもの成長のためにも必要なのではないかと思います。この前1歳10か月の子を久しぶりに公園に連れて行ったら、家の中では走り回っているのに、以前は平気だった坂道を怖がるようになっていて驚きました。このままではまずいなと思って、今は外に出る時には、坂道をどんどん歩かせるようにしています。

次のページ リスクについての考え方は人それぞれ

この記事をシェアする

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

あなたへのおすすめ

おすすめの記事を見る

記事を探す

カテゴリから探す

キーワードから探す

妊娠期/月齢・年齢から探す