特集「子育てママ・パパのwithコロナ対策」
ワーママたちに聞きました。
「自粛期間のお散歩、外遊び、どうしてる?」

ミキハウス編集部

リスクについての考え方は人それぞれ

リスクについての考え方は人それぞれ

T:みなさんのお話を聞きながら、リスクについての考え方はそれぞれに違うように感じているんですが、今までのママ友との付き合いや子どもの遊ばせ方は、みんなの暗黙の了解の上に成り立っていて、前例とか常識の範囲でやっていたんですよね。でも今回のような状況の中では新しいルールが見えていないし、常識すら変わっていますよね。友だちや周囲との折り合いの付け方を今みなさんはどうしていますか?

Tさん:3月末ぐらいの桜が咲いていた頃は、「この公園に行くのでよかったら来ませんか?」とママ友を誘って一緒に遊ばせたりしていました。もちろん親はマスクを付けていましたけれど。でも緊急事態宣言が出てからは、保育園は休園ですし、お友だちと会うこともなくなりました。

Jさん:保育園が休園になってから、お友だちのママにここで遊んでいるよと連絡したら来てくれたことがあって、子どもは大喜びでした。でもだんだんそんなことも出来なくなりましたよね。

Fさん:なかなか難しいですよね。自分としてもあまり近づくのはどうかと思うし、相手がどういうふうに感じるか分からないと思うので、早朝に同じ公園に来ているお友だちもいるようですけれど、遠くから手をふるとか、ちょっと頭を下げるとか、その程度ですね。4歳の子でもあまり近づいてはいけないことを分かっているみたいで、たまたま言葉を交わすことがあっても2mぐらいは距離をとっています。4歳にして、しっかりソーシャルディスタンスの意識があるんですよ。

T:みんななんとなく相手の空気を読みながら付き合うしかないですよね。でも考え方の違いで周りと揉めたりすることはないですか?

Jさん:相手がママ友ではないけれど、自粛が始まった頃、同じマンションの子どもたちが駐輪場で遊ぶようになったら、住民の方に注意されてしまったということがありました。子どもたちは楽しんでいたんですけれど、よく思わない方もいるんだと実感しましたね。

Fさん:私のマンションでもそういうことがありました。マンションの隣の空地は以前から子どもたちの遊び場になっていて、賑わっていたんですけど、緊急事態宣言が出てからは誰もいなくなりました。別にマンションの自治会からの正式な要請があったわけではないのに、親たちが自発的に自粛させているんだと思います。でも、子育て世代の多い住宅地であることもあり、空地に子供がいなくなった分、近所の公園にはたくさん集まってそこの人口密度はいつもより高くなっているようです。

withコロナ 公園を散歩

T:今回のコロナの問題は、未知の感染症ということもあり、いまだにわからないこともあるじゃないですか。リスクに対する考え方とか、意識、生活そのもののルールの線引きも考えれば考えるほど難しい。それこそ夫婦間でも意見が違う場合もあるかと思います。そのあたりの意識のすり合わせなどは、されていますでしょうか?

Jさん:うちはしてますね。社会的に逸脱していないというのが前提ではありますが、家庭のルールを夫婦で話し合って、決めていくことは大事だと思います。私はできればお友だちとの関わりを制限したくないと思っているけれども、夫はもう少し厳密。だから、外に遊びに行くこと自体は制限を掛けていないけれども、遊んでいる公園に人が増えて密になってくると「帰ろう」ってことになっています。そこは結構明確なルールかも。

Fさん:うちは私も夫も考え方が保守的な方だと思うんですけれど、子どもの外出を完全に制限することは無理だと思うし、すべきではないとも考えています。三密には気をつけつつ、体力を落とさないようにはしています。要はバランスだと思いますね。

Hさん:バランスは大事ですよね。ただ、どこまでやらせるかを決めるのは本当に難しい。子どもの行動を制限するより、三密を避ける環境を整えることができれば、だんだん解禁していってもいいんじゃないかな。上の子には保育園の仲のいい子たちと週1回ぐらい電話でお話させていますが、「遊びたいね」とか「今度家の前通ったら呼んでね」というやり取りを聞くと、会わせてあげたいなとは正直思いますよ。

withコロナ期の外遊び

Jさん:緊急事態宣言が開けても、悩みは尽きませんね。学校が始まり、習い事も再開したとき、本当に通わせていいのかどうなのかって親は葛藤するんじゃないかと思うんです。プールはいいんだろうか。ピアノは密室でのレッスンだったら止めておこうとか。そういう各家庭の判断がとても大事だし、親は一定のルールのもと、決断をしていかなければいけない。

Tさん:まずは親が自分の考えをしっかりと持つことなんでしょうね。子どもの友だちやママ友といい関係を作り上げていくためにも、玩具や持ち物などモノを共有していいか、他人との距離の保ち方、マスクの着用などのルールをわが子に教え、わが家のやり方を周りの人にどんどん伝えていく事が必要ではないかと思います。私はママ友と定期的にSNSやビデオ電話で近況報告をしつつ、お互いの危機感覚をシェアするように努めています。それぞれの家庭の考え方を知ることは、距離感を知るためにも役立つし、ママ友同士の摩擦も少なくなると思いますよ。


5月14日に全国38県での緊急事態宣言が解除されましたが、コロナとの“共生”はこれからも長く続きます。そんな状況の中でも、子どもたちによりよい環境を与えるべく努力しているママ・パパたちに、ミキハウス出産準備サイトはずっと寄り添っていきたいと考えています。今日も、明日も、ずっと先も、みなさんが笑顔でいられますように。

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