約2300人のママが回答! 出産前に知っておきたかった「産後トラブル」TOP13

約2300人のママが回答!
出産前に知っておきたかった「産後トラブル」TOP13

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出産・育児用品の準備は整ったし、両親学級やセミナーで赤ちゃんのお世話も勉強して、あとは元気な赤ちゃんが生まれるのを待つばかり…。でも、出産の後に多くの新米ママ・パパが経験するトラブルや悩みについて知っていますか?

ミキハウスでは、「産前に知りたかった産後のリアル」と題したアンケート調査を、「ミキハウスベビークラブ」の会員さまを対象に7月26日(月)から8月8日(日)まで行いました。今回は調査結果の中から「産後に直面した心身のトラブル、悩み」について寄せられた回答を紹介し、これまであまり語られることのなかった産後の現実に迫っていきたいと思います。

 

【1位〜4位】半数以上のママが抱える産後のトラブルや悩みとは

【1位〜4位】半数以上のママが抱える産後のトラブルや悩みとは

赤ちゃんを迎えて始まる新しい生活はどんなものになるのか、具体的に想像できるプレママ・プレパパはそう多くはないでしょう。そこでアンケート回答者3,094人のうち、出産を経験した2,303人のママに「産後に直面した心身のトラブル、悩みの種」についてたずねてみました。

事前に用意した13個の項目から複数選択可で選んでいただいた結果のランキングは、以下のとおりです。

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このランキング、そしてママたちが答えてくれたコメントからは、産後には共通した「悩み」があることが見えてきます。本記事はプレママに産後の実態を知っていただき、起こりうるトラブルへの準備をしていただくことを目的としています。備えあれば憂いなし――先輩ママたちの「産む前に知っておきたかったこと」をご紹介していきます!

 

◆悩み1位:授乳

◆悩み1位:授乳

授乳するときの悩みやおっぱいの痛みなど、授乳に関する悩みがあると答えたのは全体の77.2%。8割近くの方が、産後最大のトラブルのひとつとして「おっぱいトラブル」を挙げています。

「簡単にできると思っていた授乳が全然うまくいかなかったし、おっぱいが腫れてすごく痛かった」(33歳)

「あんなに楽しみだった母乳育児なのに、乳首が痛くて毎回の授乳がつらい」(34歳)
「赤ちゃんのお世話をしなければならないのに乳腺炎で高熱が出て思うように体が動かなかった」(34歳)

「小さく生まれてきたのもあり、乳頭をうまく口に含ませることができなくて授乳が大変だった」(32歳)

日本の母乳栄養(ミルクとの混合栄養も含む)の割合は1985年には90.9%でしたが、2015年には96.5%(※)と、この30年で増加しています。アンケート結果からもほとんどの新米ママたちが母乳を与えるために奮闘する様子がうかがえます。

母乳育児を考えているなら、かかりつけの産院の先生に相談しながら、おっぱいのマッサージや乳頭のケアなどは早めに始めてもよさそうです。当サイトでも“乳腺炎を予防する授乳法”を紹介していますから、参考にしてください。

 

◆悩み2位:腰痛・肩こり・腱鞘炎

◆悩み2位:腰痛・肩こり・腱鞘炎

続いて56.8%のママが選択したのが、腰痛・肩こり・腱鞘炎などの体の痛み。

「他のトラブルは一時的なものだったが、腰痛と腱鞘炎はなかなか治らずつらい」(30歳)

「もともと腰痛持ちだったが、筋力が落ちて余計に痛くなった」(28歳)

「たった3~4㎏の赤ちゃんでも毎日ずっと抱っこしていると腱鞘炎になってしまう」(35歳)

産後のママが腰痛や肩こり、腱鞘炎を発症してしまうのは、赤ちゃんの世話で無理な姿勢を長く続けることも原因のひとつ。すきま時間でストレッチをしたり、背筋を伸ばす、短い時間でも抱っこひもを使うなどちょっとした工夫で楽になることもあるようです。また、授乳クッションを使うのもいいでしょう。

 

◆悩み3位:髪の毛の変化

◆悩み3位:髪の毛の変化

意外にも53.8%のママが悩みのひとつとして選んだのが髪の毛に関して。

「急に白髪や抜け毛が増えた」(31歳)

「抜け毛は知っていたけれど、予想以上だった」(37歳)

「抜け毛が多く、常に帽子で隠さないといけない」(36歳)

多くのママが指摘した抜け毛。理由として考えられるのは、妊娠中は女性ホルモンの分泌が盛んで抜けにくかった髪が、出産が終わると一度に抜けてしまうということ。たしかに今までにはないくらい抜け毛が増えると大きな悩みになりますよね。しかしながら髪は徐々に生えてきて元に戻るので、あまり気になさらないように。

 

◆悩み4位:眠れない

◆悩み4位:眠れない

半数以上のママはやはり睡眠を悩みの種として挙げています。個人差はありますが夜泣きひどい赤ちゃんだと、やっぱり眠れないですからね…。

「最初の1か月は特に眠れない。こんなに大変なことを知っていたら、夫婦で家事・育児や産後のすごし方についてあらかじめもっと相談できた」(28歳)

「細切れ睡眠は覚悟していたけれど、始まってみると想像以上につらい」(32歳)

「睡眠不足で体調が悪化した」(31歳)

産後のママが十分な睡眠をとれないのでは、体の回復にも影響しそうです。夜の授乳はパパがミルクをあげるなど、家事や育児の分担は出産前に二人で話し合っておくべきことかもしれませんね。

【5位〜8位】産後うつかもと思ったら、医療機関を受診しましょう

◆悩み5位:体重・体型の変化

◆悩み5位:体重・体型の変化

44.6%のママが産後に感じた悩み、第5位は体重・体型の変化。妊娠前の状態に戻らないことに悩んでいる方が多いようです。

「体型がなかなか戻らない」(40歳)

「体重は戻るけれど、体型はなかなか戻らない」(25歳)

「母乳でも体重は減らない」(34歳)

出産直後は大きくなった子宮をつっていたじん帯も腹筋も皮膚も伸びています。筋力がついてくると元に戻りやすくなるそうですから、適度な運動で腹筋を鍛えると体型も元に戻りやすいかもしれません。あと注意したいのでは、こういう悩みを書くと「じゃあ、妊娠中に太らない方がいいんだ」と思ってしまうこと。妊娠中の太りすぎも問題ですが、お腹の赤ちゃんのことを考えると適切な体重増が望ましいです。

参考記事:妊娠中の体重はしっかり増やすのが「正解」その理由とは

 

◆お悩み6位:産後の痛み

◆お悩み6位:産後の痛み

続いては後陣痛など産後の痛みに悩まれるケース。実に41.7%のママが、産後の痛みに悩んだ経験があるとのこと。

「思っていた以上に会陰切開の傷口が痛くて動くのが大変だったこと」(37歳)

「陰部の腫れ。産後初めてのシャワーが恐怖だった」(30歳)

「後陣痛は生理とは比べられないぐらい痛い。トイレが恐怖」(31歳)

母乳育児のママは、赤ちゃんがおっぱいを吸うと子宮収縮を促すホルモンが分泌されるため、後陣痛の痛みが強くなることがあります。会陰切開の傷は産後1週間ぐらいでかなり和らいできます。円座クッションなどがあると何かと安心ですよ。

 

◆お悩み7位:精神的な不安感・産後うつ

◆お悩み7位:精神的な不安感・産後うつ

41.6%。4割以上のママが産後に精神的な不安感を抱えていたようです。

「わけもなく涙がでる。体の痛みは数日だが、精神的なものは終わらない気がする」(29歳)

「なぜ泣くのかわからないのに涙が出て、それが想像以上に辛くて困った」(25歳)

「びっくりするぐらいのイライラ、情緒不安定になった」(33歳)

マタニティブルーとは、産後のホルモンバランスの急激な変化によって引き起こされる不眠や、わけもなく悲しくなったりする症状のことで、一般的には産後3日から10日のうちになくなっていきます。産後数か月経っても憂鬱な気分が続き、物事に対する興味がなくなるようなら、産後うつかもしれません。早めに医療機関で相談しましょう。

 

◆お悩み8位:夫への感情

◆お悩み8位:夫への感情

パートナーに対して、「男性として見られない」「嫌悪感を感じる」といった、産前には抱いていなかった悪感情を持つようになる方も3割を越えています。

「何もできない旦那に対してのいら立ち」(30歳)

「旦那に触られるのが嫌になる」(28歳)

「父親としての自覚がなく、今まで通り自分を優先するのが嫌」(32歳)

ママのホルモンバランスが変化して、赤ちゃんの世話を最優先にしたい気持ちが強くなると、パパへの愛情を感じられなくなることもあるようです。10か月の妊娠期間を経て少しずつママになっていく女性とは違い、男性は赤ちゃんが生まれて突然パパになるわけですから、妊娠中から一緒におなかの赤ちゃんに話しかけたり、出産の準備をすすめることで、少しずつ“パパになる”意識を高めてあげるといいかもしれませんね。

【9位〜13位】無視できない、体のトラブル

◆悩み9位:悪露が多い

◆悩み9位:悪露が多い

25.9%のママが産後に悩んだのは、出産後に子宮から排出される分泌物(悪露)のこと。

「思っていたより悪露が長く、多かった。そのため肌が荒れて痛痒かった」(32歳)

「産後1か月たっても悪露が子宮にたまっていて産婦人科に通っている」(30歳)

悪露は約1か月間続くと言われています。個人差もあるので、徐々に色が薄くなって、量も少なくなっているようなら心配はいりませんが、痛みがあったり、出血量が増えているなら、早めの受診をおすすめします。

 

◆悩み10位:痔

◆悩み10位:痔

10位とはいえ、約4人に1人の割合。産後ママにとって痔は切実な悩みといえそうです。

「完全母乳のため意識して水分を摂ったが、何度も痔になった。出産より痛いと感じたこともあった」(31歳)

「産後に初めて痔になり、とても痛くてしんどかった」(25歳)

妊娠中の便秘や分娩時のいきみなどが原因で痔ができてしまうこともあります。予防のために水分や食物繊維を意識して摂取しましょう。また痔は早期治療が大切ですから、痛みや違和感があるなら、すぐにかかりつけ医に相談しましょう。

 

◆悩み11位:体質の変化

◆悩み11位:体質の変化

産後に生理が悪化したり、急激に肌が衰えるなど、体質の変化を悩みのひとつとして挙げた方は22.4%。

「出産後、アトピーが悪化した」(27歳)

「生理が重くなって、家事も育児もままならなくなることがある」(29歳)

「月経前症候群がひどくなった」(36歳)

免疫力が下がり、ホルモンバランスも大きく変化する妊娠中は、アレルギーを発症しやすくなり、産後も続いてしまうこともあります。生理の変化は不安定なホルモンバランスの影響と考えることができますから、しばらくは続くことが多いようです。

 

◆お悩み12位:体調が戻らない

◆お悩み12位:体調が戻らない

血圧上昇や倦怠感など、産後もしばらく体調が戻らない方も。

「産後2か月ぐらいから倦怠感がひどくなった」(31歳)

「産後4か月間ぐらい倦怠感があり、何をするにも大変だった」(33歳)

赤ちゃんの授乳や世話で睡眠不足になりがちな産後は、血圧が上がりやすく、倦怠感が取れないこともあります。特に妊娠高血圧症候群と診断されていたママはかかりつけ医に相談しましょう。

 

◆お悩み13位:尿もれ

◆お悩み13位:尿もれ

最後のお悩みは「尿もれ」。5人に1人の割合で悩みのひとつとして挙げています。

「このままでは仕事復帰に支障が出るのではと不安になった」(31歳)

「尿もれがひどく、日常生活に支障をきたした」(38歳)

出産時に膀胱などが圧迫されて知覚神経麻痺が起き、尿意を感じにくくなるなどの排尿障害が起きることがあります。出産後2~3か月経つと治るケースが多いのですが、骨盤底筋を鍛える(肛門と膣を締める)体操も症状の改善に役立つようです。

※         ※         ※

以上、出産を経験した2,303人のママの回答をもとに、産後の悩みをまとめました。出産という人生最大級の“大仕事”の後の、思わぬ落とし穴。多くのママは「出産前にもっと知っておきたかった」と口を揃えます。知っていれば、心の準備ができていれば精神的な負担も軽減されるだけでなく、リスクを回避できる可能性も高まります。先輩ママの回答、メッセージを是非、参考になさってください。

さて、「産前に知りたかった産後のリアル」アンケート結果の報告は、「産前と産後のギャップ」にフォーカスした次回の記事に続きます。お楽しみに!

 

〈調査概要〉

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回答を寄せてくださったのは3,094名の「ミキハウスベビークラブ」会員のみなさま。うち、すでに出産を経験した方が74.1%、初めての子どもさんを妊娠中という方は25.9%で、年齢構成は、20歳代31.7%、30歳代62.9%、40歳代の方は5.3%となっています。

〈回答者プロフィール〉

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〈参考資料〉

(※)平成27年度乳幼児栄養調査結果の概要(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/0000134207.pdf

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