では、ここ最近の名づけの傾向はどうなっているのでしょうか? アプリやインターネットサイトで利用できる「無料 赤ちゃん名づけ」(リクルーティング スタジオ)に、“つけたい名前”として登録のあったものをランキング形式でご紹介します。これから子どもが生まれる人を中心に月間40万人の人が利用していて、このランキングは2011年~13年の直近3年間のデータにもとづいたものです(表1、2、3)。
「無料 赤ちゃん名づけ」の運営責任者である布施さんは、「本を参考に名前をつけていたものが、最近はアプリやサイトに移行しているんですね。みなさん熱心に名づけについて考えていらっしゃることが、アクセス数からもよくわかると思います。昨年度の1位にはランクインしませんでしたが、男女ともに1文字の名前はトレンドです」と話します。漢字1文字の名前といっても、読み方がさまざまであることが特徴だとも。たとえば、「優」という名前は男の子、女の子両方の名前として人気ですが、「『まさる』『ゆう』などのほかに、『ゆうろ』と読ませたいと考える親御さんもいます」とのこと。日本語の名前は、漢字と読みである「音」の両方に、思いをこめる人が多いようです。
また、「ランキングにも表れていますが、男の子か女の子かが一見わからない名前も多いですね。近頃の風潮として『ジェンダーフリー』の考えが影響しているのかもしれません」とも布施さんは説明しています。