「一度もカットしていない赤ちゃんの髪は全体的にだいたい同じ長さに伸びているので、耳回りと襟足の部分で髪が重なってもたつきがち」と阿部さん。
まず耳回りのラインよりも下を少しずつスキバサミでカットしてあげましょう。
●耳の回り もみあげのカット
「もみあげの部分を小さな束にして指でつまんで、少しずつカットします。持ち上げた髪の中ほどから一度チョンと切ったら、1cmぐらいずつハサミをずらして3~5回切るときれいにすくことができます。ザクっと一度に切りすぎないように力を加減しながらカットしてください」(阿部さん)
●後頭部と襟足のカット
もみあげの後は後頭部です。耳回りより下を目安に、つまんだ髪を切っていきます。襟足もつまめるならつまんで持ち上げて切るといいのですが、そのままスキバサミを横に当ててザクザクとカットしてしまっても大丈夫。
「段差ができてしまったら、そのあたりをつまんで切ってぼかしましょう」(阿部さん)
スキバサミは、ずらさずに数回開閉すると同じ長さに切れるので、襟足を揃える時にも使えます。ただし、前髪などをパッツンと直線的なラインにしたいなら、スキバサミより普通のハサミがむいているそうです。
●頭頂部のカット
頭頂部の髪が伸びてきたら、頭皮に対して90度になるように小さな束にしてつまみ上げ、根元から5cmぐらいのところから毛先に向かってスキバサミをずらしながら数回カットします。これを全体に同じぐらいの長さになるまで繰り返します。「髪の密度を毛先に向かって減らしていくイメージで」と阿部さん。
美容師さんたちは仕上がりがよりきれいになるように、スキバサミを斜めに使うそうですが、初心者のママ・パパは、少しずつカットしていくことを心がけたほうがよさそうです。