なっちゃんの子育て日記 
vol.13 「お気に入り」

横澤夏子さん

アニメ、小説、アイドルグループなどなにかにハマってしまうことは大人にでもあるもの。もちろんそれは小さな子どもだって同じです。

横澤夏子さんの二人のお嬢さんもそれぞれ、あるものに夢中になっているとか。そのハマりっぷりがまた愛らしいのです。今回のなっちゃんの子育て日記は、そんなお嬢さんのハマりっぷりに大注目です。


この秋、長女の遠足があるということで、リュックやお弁当箱、箸入れなど遠足セットを揃えました。

お店にあった中から長女がプリンセス柄のものを選びました。自分のものを買ってもらったことが、よっぽど嬉しかったのかレジでお会計をしてからずっと背負っています。家に着いてからも、ジャングルジムに登るときも、お絵かきをするときもずっと背負っています。


何を入れているんだ、と確認すると、お気に入りのおもちゃたくさんと絵本が3冊。もうトレーニングレベルです。

「置きなよー」と言っても、なんらかの義務があるのか頑なに下ろしません。さすがに、「ご飯を食べるときは置いてね」と私が言うと、自分の一番近い場所に置く。お風呂の時は、次女に舐められないような見えない場所に置く。徹底しています。

寝る時はベッドの近くに置いて、そして朝起きてすぐ背負うのです。一体どこに行くのよ!と聞きたくなるほどです。でもそこまで大事にしているのならこちらも嬉しくなります。

お弁当を食べたことない長女に、お弁当を作ったことがない私が作ります。

たった一回の遠足ですが、お弁当を食べたことのない長女はお弁当箱を開けることができるのか? スプーンやフォークの入れ物をスライドして開けることができるのか? ラップに包まれているおにぎりはどう食べるんだろう? 心配性な私はお弁当を作ることにしました。

まずはお弁当箱が小さいことの驚きから始まります。こんな少ない量で足りるのかと思うほどでした。プチトマトのひとつだけでも場所を取ります。逆にいつも食べさせすぎだったのかもしれないとも思えてきます。

なにが正解か全くわからない。

とりあえずその日の夕食メニューであった焼き魚とブロッコリー、プチトマト、カニカマ、きゅうりを入れて完成です。お弁当箱のもう半分側に2つのおにぎりを入れました。

夕飯に、プリンセスのお弁当を出したら大盛り上がり。教えながら楽しく食べましたが、これを毎日作っているご家庭への大尊敬の気持ちでいっぱいになりました。いつもの夕食に比べ、お弁当箱に詰めるだけでなんだか外食をしているかのようなイベント感がありワクワクしました。

本番の遠足までに、あと1回は練習してみようかなと思っています(思っているだけでしない可能性の方が高いです)。

お弁当箱よりも長女のリュックの紐をペロペロなめたい!気持ちでいっぱいの次女は最近、筒の中にクリームパンダ(※「それいけ!アンパンマン」に登場するキャラクター)の指人形を入れることがお好き。

カタカタと音を鳴らしながら振り回しています。


クリームパンダと筒が別々の場所にあったとしても、素早く見つけて筒の中にクリームパンダを入れています。クリームパンダの家がこの筒の中という設定なのか、戻してあげるよの気持ちもあるのか、筒が空だとすぐさまクリームパンダ探しの旅に出かけます。

そんなクリームパンダの指人形が最近のブームなのか、登園すると先生に「これは、クリームパンダかな?」と聞かれ、次女の手の中を見ると、クリームパンダがぎゅっと固く握られていました。

登園中そこそこある距離の中ずっと持っていたなんて知りませんでした。もし落としてしまったら、私は持って来ていることも知らないので一生見つけることができません。次女の中で、もう持ってきてしまったら、絶対離すまいとクリームパンダを握りしめていたんだ!と思うとよっぽど好きなのかなと思います。


お気に入りのリュックにお気に入りのものをつめて、肌身離さず持っている2歳半のお姉さん。さらにお気に入りのキャラクターを溺愛する生後10か月の妹さん。大変若くして“推し活”に目覚めてしまった二人のお嬢さんの様子を、またあたたかい目で見守る横澤さんの姿が目に浮かびます。

子育てが毎日毎日、大変なことも辛いこともあるけど、子どもの溢れんばかりの可愛さがあれば、明日も頑張っていける――そんな気持ちにさせてくれる心温まるエピソードでした。

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