【男性の妊活】女性のからだの仕組みを知り、寄り添うことが第一歩

ミキハウス編集部

女性の産後の不安を払拭することも男性の妊活

女性の産後の不安を払拭することも男性の妊活

男性妊活を語る上で忘れてはいけないポイントについて、吉村先生は「女性が安心して妊娠・出産できるよう、妊活をする時点で当事者として育児に取り組む意識をパートナーに伝え、それを約束すること」と語ります。

父としての自覚を示すことが男性妊活になる

妊娠期間中から出産後の2人の働き方、育休の取得の意思、将来のキャリア、子育てと家事をいかに分担するかは妊娠前に話し合っておきましょう。夫婦が力を合わせて、仕事と育児を両立する方法を考えておければ、子育てへの不安は少なくなるでしょう。

「事前に父としての自覚を示すことが男性妊活になる、という考え方です。妊活に前向きになれない女性の気持ちに向き合い、寄り添えるか。現在の日本は子育てに対して困難な状況も少なくないので、子どもを望む女性であっても、子どもを産み育てるのは難しいのではと、妊娠・出産に前向きになれないこともあるでしょう。そのときに支えるのは、もっとも近くにいるパートナーだと思うんです」

父としての自覚を示すことが男性妊活になる

妊活も子育ても家事も、ふたりでやっていく

妊活というと、不妊症の検査がどうだ、精子を増やすにはこんな治療がある、みたいな話になりがちですが(それも必要なことではありつつ)、その前の段階として、女性のからだを知り、夫婦の生き方、家族のあり方を考えること、それこそが男性にとっての妊活だと言えるのかもしれません。
“妊活”という言葉に、プレッシャーや困惑を感じる男性もいるでしょう。でも“妊活”はこの先の人生をパートナーとともにどう歩いていくかを考えるいい機会にもなるはずです。お互いへの思いやりを忘れずに、温かい家庭を築いてください

妊活も子育ても家事も、ふたりでやっていく

 

【監修】吉村泰典(よしむら・やすのり)
慶應義塾大学名誉教授 産婦人科医

1949年生まれ。日本産科婦人科学会理事長、日本生殖医学会理事長を歴任した不妊治療のスペシャリスト。これまで2000人以上の不妊症、3000人以上の分娩など、数多くの患者の治療にあたる一方、第2次~第4次安倍内閣では、少子化対策・子育て支援担当として、内閣官房参与も務める。「一般社団法人 吉村やすのり 生命の環境研究所」を主宰。

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