妊娠を望む女性や妊婦さんの食生活はいろいろと注意すべきことがあります。しかしながら世の中にある食に関する情報は玉石混交。たとえば食の安全性についてもSNSなどでは180度違う「意見」が存在し、それぞれを信じる人たちの間で、それぞれの主張が支持されています。食というものが、良くも悪くも個人の価値観や思いが反映しがちであることも関係しているのかもしれません。
そうなると「なにが正しくて、なにが正しいとは言えないのか」や「安全な食生活とはどんなものか」をフラットに判断することが難しくなります。そこで本記事は、「科学的知見に基づき客観的かつ中立公正にリスク評価を行う機関」である内閣府食品安全委員会が公開している資料を参考に“ママになる女性のとって大切な食の話”をまとめました。
はじめに ―食にまつわる“正しい情報”とは―
ネットやSNSで「妊婦」「農薬」「添加物」などと検索すると、怖い情報ばかり出てきます。それを読むと農薬を使ったお野菜や添加物が使われた食品を食べる大変な病気になるのではないか、いわんや妊娠を望む女性や妊婦さんがそれを食べるなんてありえない…と思ってしまいます。
しかし私たちは一方で、農薬も添加物も一切なかった時代に比べて、人はより健康的で文化的な生活を送り、平均寿命が伸びていることを知っています。食だけが影響しているわけではないにせよ、その「事実」はなにを教えてくれているのでしょうか。そもそも食にまつわる“正しい情報”とはどのようなものなのでしょう。
本記事は、妊娠を望む女性、そして妊婦さん、またその周りにいるパートナーや家族が知るべきフラットな情報をまとめたいと考え、内閣府食品安全委員会の公開資料「お母さんになるあなたと周りの人たちへ―妊娠前から気をつけたい食べ物のこと―」を参考にしました。
本当に避けた方がいいもの、控えるべきものはなにか。どんなものを食べることが望ましいのか。現在の日本で、食に関してもっとも信頼のおける機関が公開する「正しい食の知識」について知り、ぜひ健康な食生活を送ってくださいね。