【妊娠と食】 妊活中から妊娠中まで注意が必要な食材について 

ミキハウス編集部

妊娠初期はビタミンAの摂りすぎに注意が必要です

ビタミンAは、胎児の発達に必須の栄養素です。ただしこちらも摂りすぎには注意が必要です。

葉酸サプリメントマルチビタミンなどにしばしば配合されていますが、妊娠初期(3か月まで)にビタミンAを非常に多く摂ると、胎児の奇形を発症する懸念があるので、妊娠を希望する女性および妊娠初期(3か月まで)の女性は、飲んでいるサプリに含まれているビタミンAの量は確認しましょう。

また、妊娠期間中は貧血対策として鉄分が多く含まれるレバーを食べることもあるかと思います。しかし、鶏や豚のレバーにはビタミンAが非常に多く含まれているため、なるべく控えた方がよさそうです。

妊娠初期はビタミンAの摂りすぎに注意が必要です

なお、厚生労働省の基準では、妊娠期を含めて、成人女性のビタミンAの耐容上限量を 2,700 µg RAE/日。これは焼き鳥のレバー 2/3 本(およそ 20 g) で、1日当たりの耐容上限量を超えることになります。耐容上限量は「ここまでなら毎日食べてもリスクがない」という値で、一度でも食べすぎたら危険というわけではありませんが、妊娠期間中は鶏や豚のレバーは控えておいた方がよいでしょう。

なお、緑黄色野菜に多く含まれるカロテノイド(β-カロテン、クリプトキサンチンなど)は体内でビタミンAになりますが、カロテノイドによるビタミンAの過剰症の心配はありません。

 

カフェインとアルコールについて ボーダーラインはある?

カフェインとアルコールについて ボーダーラインはある?

妊娠期間中に気になるものと言えばカフェインとお酒。妊婦さんは控えた方がいい、ということは一般常識かもしれませんが、日常的にコーヒーやお茶を飲んでいる方、またアルコールが好きな方にとっては、妊娠したからすぐにストップしなきゃいけないの?許容量があるんだったら、そこまでは楽しみたいなぁ…と思われるのかもしれません。

まずはカフェインから確認しましょう。

カフェインはコーヒーやお茶などに含まれる成分。また食品添加物の苦味料として、栄養ドリンクやエナジードリンクなどにも含まれています。適量のカフェインは眠気を覚ます効果がありますが、多量に摂るとからだに有害な影響があります。特に妊娠中に摂りすぎると、胎児の発育に影響が及ぶ可能性が指摘されています。

カフェイン摂取量を「ゼロ」にする必要はありませんが、妊娠中はいつも以上にカフェインの摂りすぎには注意が必要です。

では摂りすぎとはどれくらいの量を指すのでしょうか?

次のページ 一日のカフェイン摂取量、目安は?

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