高橋先生:生物学的な性とは、男性か女性かということです。でもすべての男性が一律に同じように“男性的”ではないですよね。女性もそう。つまり男性も女性もひとそれぞれです。生物学的には男性だけど、心が女性で、女性として生きたい人もいる。生物学的には男性でも心は女性、そして男性として男性を愛する人もいる。要は十人十色、とても複雑な個性がない交ぜになっていて、“男性的”と“女性的”の間にはグラデーションがあるんです。
I:グラデーションがあるという言葉はとてもイメージしやすいですね。今もこれからも私たちの社会は、様々な個性やカラーが混ざり合う世界。私も子育て中の親として、子どもたちにも、男女が「違う」ことの大切さや、「みんな違って、みんないい」ということを、伝えていきたいなと思います。