堀江さんのお宅では、“時短アイテム”が活躍しています。
「復職した当初は、すごく疲れてしまって、家に帰っても子どもの面倒をみるだけで何もできないことが結構ありました。そのため、家の掃除はお掃除ロボットに任せることに。そのほか、食洗器、衣類乾燥機も使って、家事の時短を図るのもおすすめです」
いちばん大変なのは、食事のしたくかもしれません。食材はいつ、どこで調達するのか。週末のまとめ買いや、宅配サービスやネットスーパーを検討して、自分たちのライフスタイルに合った形を見つけていきましょう。
子どもが小さい場合は、離乳食を週末にまとめて作っておいて冷凍するなど、すぐに食べられるものを用意しておくのはマスト。「子どもが空腹で泣くのがいちばんやっかいなこと。平日はあまり料理をしなくてもいい状態にしておくのが理想」と堀江さん。復帰前には、時短料理の本を探し、レシピを調べておいたそうです。また、すぐに食べられるものを買ってきたり、デリバリーのものを頼んだり、お金で解決する割り切りも必要かもしれません。「すべてを自分でやろうとすると疲れてしまいますので、上手に続けられるバランスを見つけましょう」(堀江さん)。
味方は多ければ多いほどよい! SOSを出せる人を確保する
保育園の送り迎えは、事前に予行練習してみましょう。歩きか自転車か、いくつかの手段を想定。天気がよいか悪いかなど、いろいろな条件でテストしてみましょう。朝や夕方といった実際の時間で試してみて、交通量や人通りの多さをチェックし、最適な道を見つけておきます。どんな服や靴がいいか、荷物がどれくらいあるかもイメージしておくと安心です。
子どもが小さいと、保育園から急な呼び出しが来ることもあります。
堀江さんはこう言います。「何かあるかもしれないということは、旦那さんと常に考えておいた方がいい。たとえば、今日息子が熱を出してお迎えに来てくださいと言われたら、どうするか、どんなふうに動くか。夫婦でシミュレーションしておきます。私たちの場合は、お互いの実家が遠く、親に頼むことはできず、さらに二人ともが地方出張ということもあるので、復職前にかなり話し合いをしました。また、予定が決まったらすぐに共有できるよう、Googleカレンダーなどのツールを使うのもおすすめ。お互いの仕事の予定も、園の予定も決まったらすぐに書くようにしています」
堀江さんの場合、保育園に提出した緊急連絡先は、パパママの携帯電話、職場だけでなく、近所の人、時間の融通がきく友人、違う保育園に子どもを通わせているママ友なども。協力してくれる人にはすべて了承を得て、記入。「考えられる手はすべて考えると安心です」(堀江さん)。
その他、自治体が運営し、会員同士が相互で助け合う「ファミリーサポートセンター」や民間企業が運営する、子育てをシェアするネットワークなど、自分の住んでいるところの近くでそれらを探しておくのも、ぜひやっておきたいことです。