その他の陣痛についても説明しておきましょう。
妊娠陣痛は、妊娠の経過中に起こってくるもの。軽くて不規則な子宮収縮で、通常痛みは感じられません。
前駆陣痛は、分娩が起こる前に起こるので分娩陣痛と間違える方もいらっしゃいますが、不規則なのが特徴です。あるときは5分、あるときは20分、30分と間隔がまちまち。分娩陣痛に比べて痛みも弱いです。
後産陣痛は、分娩が終わり、胎盤を外に出させようとするときに、子宮の収縮が起こって表われるもの。長さにすると2~3分です。
後陣痛は、後産陣痛と似た名前ですが、胎盤が出たあとに起こるものです。痛みの強さや周期は不規則な場合が多いのですが、一般的に経産婦のほうが痛みの自覚が強いといわれています。
私は30年以上にわたりたくさんの赤ちゃんの誕生に立ち会ってきましたが、ご自分の産んだ赤ちゃんを見たときのお母さんの表情は、やさしさに満ち、幸せそうで、とても素晴らしいものです。
いつも感動します。
<参考資料>
※(図1・図2)これならわかる産科学 岡村州博編集. 南山堂 2003年
陣痛は赤ちゃんがこの世に誕生する直前の“合図”だともいえます。
陣痛とはどんなものなのか?を理解すると、出産への不安がやわらぐかもしれません。
最近は、自然分娩や帝王切開だけでなく、無痛分娩という選択肢も一般的になってきました。
痛みの感じ方は、人それぞれです。陣痛への向き合い方が時代とともに変化するのは当然のことだといえますね。
※本記事は、2015年4月15日に公開したものを、読者のみなさまに正しい情報をお届けし、特にはじめてのお産を迎えられる方に安心していただけるよう内容を見直し、2025年7月11日に記事内容を更新いたしました。