授乳状況、睡眠や排泄の様子、「泣いているときに声をかけると反応するか」など、ふだんの様子を確認し、発育に異常がないかを見るためのものです。この時に聞きたいことや心配事があれば、医師にぜひ質問しましょう。あらかじめ聞きたいことをメモしておくと安心です。
まずは産後1か月の体重変化について確認します。出産直後は赤ちゃんの体重に加えて、羊水・胎盤・出血を合わせてママの体重は4~5kg程減るのが一般的だとされていますが、体重の減り方には個人差があるので、あくまで目安程度に捉えてくださいね。
尿や血液の検査は通常の健康診断と同じ。尿検査は特に尿タンパクが出ていないかも確認されます。血圧検査は、妊娠中に高血圧でなかった方でも、産後に血圧が上がることがあるため、正常値(収縮期140mmHg/拡張期90mmHg未満)であるかを確認するために行われます。
子宮の内診、悪露(おろ)の検査は、産後の子宮の回復状態を見るために行われるもの。会陰切開などの傷がきちんと治っているか確認します。また帝王切開で出産された方は、傷の治りに問題ないか、感染の兆候がないかなどを確認します。
悪露は産後すぐから1か月ほど続く子宮からの出血のこと。量や状態をチェックし、産後直後に比べて匂いと色が薄くなり、量も減ってきていれば正常とみなされます。特に問題がなければ、医師から入浴、車の運転、夫婦生活などを再開してもいいと伝えられます。一方、明らかに悪露が多い場合は、子宮収縮剤の内服薬が処方されることもあります。
母乳育児をされているママには、母乳の出具合や、赤ちゃんが上手に飲めているかのチェックも。授乳がうまくいっていると赤ちゃんが十分に母乳を飲むことができ、ママの乳腺炎リスクも低くなります。
検査の中で、赤ちゃんが1日に飲んでいる母乳やミルクの回数や量、ママの体重の変化など、たくさんの「数値」が確認されますが、仮にそれが平均値から外れていたとしても、医師から特に何も言われなければ、気にしすぎる必要はありません。
もし、自分のからだや赤ちゃんとの生活についての疑問や、「精神的につらい」「助けてほしい」というようなことがあれば、遠慮することなく医師に相談しましょう。