ひとくちに赤ちゃんといっても、月齢によって「新生児」「乳児」「幼児」と3つの期間に分かれます。今回は生まれて間もない=月齢のもっとも低い期間を指す新生児のお世話の仕方や、発達の様子など、また新生児にとって心地いい環境とはどんなものか、どのようにしてそれを整えるのかについてまとめます。安心して赤ちゃんを迎えられるよう、必要な情報をお届けします!
新生児の時期はいつまで?
新生児の時期は生後4週に入るまで。生まれた日を0日とカウントし、生後28日未満が新生児期であり、生後 28 日~1歳未満は「乳児」と呼ばれます。また幼児は一般的に満1歳から就学前の時期の子どもを指します。
新生児期の赤ちゃんの体温は、平均36.5~37.5℃と大人より少し高く、また幅があります。幅があるのは体温調節機能が未熟なことが一因。室温や掛けもの、着ているもので左右されやすいため、暑すぎたり、寒すぎたりしないよう気を配ってあげましょう。
もし赤ちゃんのからだに触れてみて少し熱いと感じたり、手足が冷たい場合は、掛けるものや着ているもので調節したり、エアコン等で室温調節を。また泣いた後や授乳後、沐浴の後などは体温が上がりやすいので、体温を測ると「発熱?」とびっくりしてしまうこともあると思います。体温を計る際は、泣いた後や授乳後などを避け、落ち着いた状態での検温を心がけてください。そのときの体温が37.5℃以下であれば、特に心配はいりません。
またこの時期の赤ちゃんは1日のうち16時間~18時間は寝てすごしています。これより短い場合、長い場合ももちろんあります。朝になったら起きて、夜になったら眠くなるというリズムもできておらず、睡眠時間や回数も日によってまちまちだとお考えください。
昼夜問わず2~4時間おきに寝たり、起きたりの繰り返しです。赤ちゃんの自然な生活のリズムに合うように、赤ちゃんのお世話をしてあげましょう。
授乳やおむつ替えも頻繁に行います。昼はもちろんのこと、夜中も赤ちゃんは自分のペースで目を覚ましますので、その都度、授乳やおむつをチェックして、必要があれば取り替えてあげてください。
〈おむつ替えに手順についてはこちらのマガジン記事を参考になさってください〉
・覚えておきたい 「抱っこ」と「おむつ替え」のコツ
産後のママは、生まれたばかりの赤ちゃんの“不規則な生活リズム”に合わせて生活することになるため、なかなか眠れなかったり休む暇もありません。パパと連携をすることは大前提で、その他のご家族にサポートを頼みつつ、体調が万全ではない産後ママに十分な休息や睡眠時間を確保してあげることが大切です。
もし、ご家族のサポートが受けられそうにない場合は、民間や行政で実施している様々なタイプの産後ケアサービスがあるので、そちらもあらかじめ検討しておくと安心ですね。