新生児の時期はいつまで? 新生児にとって快適な生活環境とは

ミキハウス編集部

新生児期の授乳 “初乳”ってなに?

新生児期の授乳 “初乳”ってなに?

出産後1週間ぐらいまでの母乳は“初乳”と呼ばれ、たんぱく質や免疫力を補う成分が多く含まれているために黄色っぽい色でドロッとしています。初乳には(この時期の母乳にしかない)抗体などの成分も含まれています。

その後、1週間から2週間すると少しずつ色が薄く白っぽくなってくる“移行乳”といわれるものになります。だいたい1か月ぐらいで分泌が安定して“成乳(成熟乳)”になり、脂肪が減って糖質が増えます。

母乳が出る、出ないは個人差もあります。もし出なくても心配はいりません。赤ちゃんが必要な栄養をきちんと摂ることができて健やかに成長するなら、母乳か粉ミルクかは大きな問題ではありません。

〈母乳・ミルクに関する情報は本サイトの下記記事に詳しくあります〉
・母乳は赤ちゃんのための“オーダーメイド食” ~授乳の話~(前編)
・赤ちゃんに粉ミルクを安心して飲ませていい理由とは ~授乳の話~(後編)
・新米ママのための基礎知識「乳腺炎」ベテラン助産師が教える予防法

 

新生児期の五感の発達は?

新生児期の五感の発達は?

まずは「触覚」。新生児期の赤ちゃんは、手に触れるもの、またからだに触れてくるものの温度、硬さを認識する能力は発達しています。スキンシップをして優しく赤ちゃんに触れる、撫でて心地よさや安心感を与えてあげましょう。

一方、「視覚」は未発達のまま生まれてきます。ママのおなかにいるときに、赤ちゃんは明暗を区別できるようになっているのですが、生まれた直後は色の識別もできないほどで、生後数週間経ってからようやく最初の色である「赤」を認識するようになるといわれています。また視力も弱く、30センチ先が見える程度なので、近づかないとなにも見えていません。立体感や遠近感を把握するようになるのは乳児期に入った生後3か月頃だとされています。

「聴覚」については発達した状態で生まれてくるため、ママやパパの声も聞こえています。ただ新生児期は運動機能が備わっていないため、声かけには反応してくれないのです。ママやパパの声に反応してくれるようになるのは、生後3か月頃が目安です。

「嗅覚」も新生児期ですでに発達しており、ママのにおい、おっぱいのにおいをしっかり嗅ぎ分けることができます。視力が未発達のぶん、赤ちゃんは耳や鼻で世界を認知しているのです。

〈生後 28 日~1歳未満は乳児期の成長の目安等についてはこちらの記事にまとめています〉
・【月齢別】1歳になるまでの成長の目安&お世話のポイント【赤ちゃん】

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