何事もそうですが、動画撮影も基本が大切。「せっかくなので、まずは撮影に入る前の基本をきちんと理解することから始めましょう」と青木さん。動画の撮影において何よりも大切なのはカメラの持ち方、構え方。ブレない持ち方、構え方を取得するのが基本だそうです。
「カメラを持つ時はできるだけ両手で、脇を締めて構えます。手ぶれ補正効果があるから大丈夫という人もいますが、ズームすればするほど補正効果は弱まりますし、実際に撮影した映像をテレビなどの大画面で見ると、思っている以上に手ぶれは目立ちます。この基本を気にするだけで見やすい画面に仕上がるので、常に意識する習慣をつけてください」
構えの基本姿勢、そして、自分が持っている機械の操作に慣れておくこと。撮影に入る前に、まずはこの2点をしっかり身につけることが大前提。なかでも、特にズームレバーが重要なのだそうです。
「実際に撮影すると気づくと思いますが、もっとも使用するのがズームレバー。このズームアップ&ズームアウト操作がスムーズにできないと、撮っている人は自分が意図する構図で撮影ができません。また、その動画を見せられる人は視点が定まらず気分が悪くなってしまいます。ズームレバーの操作時も、基本はとにかく両手で構えること。多くの人がやりがちなのが片手でのズームレバー操作ですが、これは画面が大きくブレますので要注意」
フレームを覗いたままの姿勢で自然なズームアップ&ズームアウトができるように、手持ちのビデオカメラで練習してみましょう。普段から機械の操作に慣れておけば、いざというときに慌てることもありません。