誤飲、転落、窒息、やけど 〈室内のリスク〉から赤ちゃんを守る
〜赤ちゃんが生まれたらやるべきこと(17)〜

2024.01.18

ミキハウス編集部

【10か月ごろ】たっち、つかまり立ち、つたい歩きができるように。好奇心の爆発にともない危ないと思うことも増えます

【10か月ごろ】たっち、つかまり立ち、つたい歩きができるように。好奇心の爆発にともない危ないと思うことも増えます

足腰がしっかりして腕に力もついてくる10か月ごろには、つかまり立ちをする赤ちゃんが多くなります。つかまり立ちに成功するとつたい歩きが始まって、あんよができるのももうすぐです。

2本の脚で立ち上がったころの赤ちゃんの目線は床から60cmぐらい。行動範囲はますます広がり、興味のあるものを見つけると突進していきます。でも頭が重く脚力も十分でないので、よく転びます。フローリングなどは滑りやすいこともあるので気をつけましょう。

また、小さなものを上手につまんで口に入れることもできるようになります。たばこやお薬などの誤飲が多いのもこの頃なので、部屋に置いているものにより一層の注意を。

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活発に動けるようになったこの時期の赤ちゃんの回りは危険がいっぱい。見守るママ、パパも赤ちゃんの成長に日々驚かされる毎日で、ますます目が離せなくなります。

たとえば少し目を離したすきにキッチンに“侵入”された30代ママの証言。

「侵入防止のゲートをつけてはいたんですが、完全に閉め切れてはいなかったようで…気づいたときにはガスコンロのスイッチを押していました。私のマネをしたのかもしれません。キッチンは包丁やナイフ、そのほか誤飲しそうなものまでいろいろあるので、とにかく手の届かない場所に収納するようにしました」

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目線より高い場所であれば安心だと思っていたら、そうでもないよう。

「ダイニングテーブルの上に置いたお椀に手を伸ばし、スープをひっくり返してしまいました」(20代ママ)

活発な子の場合、本当に思いもよらぬ行動を取ることも。

「そばにあった箱を踏み台にしてこたつの上にあがって大喜び。すぐに降ろして箱をしまいましたが、そんな知恵がついてきたんだと驚きました」(20代パパ)

たっち、あんよができるようになると、赤ちゃんにはさらに新しい世界が広がって興味のあるところへどんどん行ってしまいます。お風呂場での水の事故も起こりやすいのでバスタブに水を入れっぱなしにしないことはもちろん、入浴時も決して目を離さないようにしましょう。ガスコンロなどの着火ロック機能は必ずかけて、アイロンやポットは手の届かない棚の上などに置くなど、やけど防止の対策も忘れずに。

10か月ごろの室内リスクと注意すべきこと

 

赤ちゃんもパパ、ママも安心してすごせる環境を

最後に、過剰にリスクを意識しすぎることもかえってよくないかも、というお話を。

もちろん安全第一ではあるのですが、「あれをやりたい!」「こう動きたい!」という赤ちゃんの自由な意志を奪うようなことがないように気をつけましょう。

赤ちゃんもパパ、ママも安心してすごせる環境を

大切なことは、赤ちゃんを自由に遊ばせてあげながら、安全にすごさせること。そのための便利なグッズもたくさんあります。

たとえば、コーナーガード、コンセントカバー、ドアや開き戸のロック、引き出しのストッパー、ベビーゲートなど。ホームセンターやベビーグッズ専門店、関連のECサイトなどで販売されていますので、ご自宅の環境に合わせたものを準備しておくと安心です。

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家具、家電の配置も工夫して部屋の中からできるだけ障害物をなくしてあげましょう。赤ちゃんが快適にすごせる空間なら、ママ、パパも安心して見守ることができます。

万が一、事故が起こってしまった時には、かかりつけ医に連絡するか、全国同一の短縮ダイヤル#8000でつながる「こども医療でんわ相談」を利用しましょう。また、いざというときの対応をママとパパで話し合っておくといいかもしれませんね。

安全のための便利グッズなどを上手に活用して、お家が赤ちゃんにとって楽しくすごせる場所になるように、ママ・パパにとっても安心してと暮らせるようにしたいですね。

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