ミキハウス「名づけ調査」から見えた
「胎児ネーム」と「名づけ」に込めるママ・パパの想い

ミキハウス編集部

赤ちゃんの名前にはママ・パパの想いや愛情が詰まっています

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ママ・パパは名前を考える時にどんなことを気にして、判断の基準にしたのでしょうか。また参考にした名前などはあったのでしょうか。名づけに込めた想いについていろいろな角度から尋ねてみました。

《ポイントは「音の響き」と「字画」、そして「非キラキラネーム」》

「お子さまの名前を決める際に意識したことや、気をつけたことを教えてください」という設問に対する回答で、1位は「音の響きがよい」(59.0%)で、2位に「字画がよい」(57.4%)があがっています。自分たちのフィーリングやセンスを頼りに判断する「音の響き」と「字画」といった伝統的な姓名判断の要素も取り入れる古風な感覚が同居しているのは興味深いところです。

昨今なにかと話題の「キラキラネーム」については、49.7%が「避ける」と答えています。「読みやすい漢字を使う」(41.7%)や「日本人らしい名前にする」(17.6%)を意識した人もいて、オーソドックスな名前への回帰傾向も見られます。「グローバルを意識した名前にする」(10.3%)、「ジェンダーレスな名前にする」(2.6%)という時代を反映した回答もありました。

(グラフ8)

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なおこちらのグラフで、4番目にあがった「お子さまの将来像への願いをこめる」の内容を具体的に尋ねたところ、「性格」(84.4%)がダントツのトップになりました。周りの人に愛される人に育ってほしいという親の願いでしょう。2位には「健康」(33.6%)、3位に「成し遂げること」(31.9%)と続いています。

《字画を調べたママ・パパは約93%》

【名前を決める際に意識したこと、気をつけたこと】で2位になった字画をどの程度考慮したかについても尋ねてみたところ、「字画のよさを最優先にした」と答えたママ・パパは23.5%。「最優先とはいかないまでも参考にした」が54.5%で、「字画を調べたが、ほぼ考慮しなかった」も14.6%ありました。名づけの際には、一度字画を調べてみるというママ・パパは93%近くもいたことになります。子どもの幸せを考えた時、信じるかどうかは別にして一度は調べてみたくなるのが、私たち日本人にとっての「字画」なのでしょう。

《参考にした有名人は歴史的偉人よりも新垣結衣さん》

「お子さまの名前を決める際に参考にした人の名前はありますか」の問いに「参考にした人はいない」と答えたのは、68.4%。参考にした人の名前で一番多いのが、「パパの名前」(15.8%)、次は「ママの名前」(11.5%)です。

「タレントや著名人の名前」を参考にした人は3.6%にとどまりました。ただ誰を参考にしたのか聞いたところ、圧倒的に多かったのが女優の新垣結衣さん(12人)でした。俳優の福士蒼汰さんの4人、テニスプレイヤーの錦織圭さんとイギリス人の女優エマ・ワトソンさんをあげたママ・パパも3人ずつと続きましたが、新垣結衣さんの人気・影響力は名づけにまで及んでいると言えるでしょう。

同じ問いで「歴史上の偉人の名前」を参考にしたと答えた0.8%の人に同じことを尋ねたところ、幕末の志士・坂本龍馬、司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」にも登場する明治時代の軍人・秋山真之、三国志の天才軍師・諸葛亮孔明、戦国時代の武将・前田慶次を参考したと答えたママ・パパが2人ずついて、同率1位となりました。

《お子さまの名前の由来や名前に込めた想い》

赤ちゃんの名前の由来やそこに込めた想いについて記述式で答えてもらったところ、男の子では、純也(ジュンヤ)=「純粋な子になるように」、響(ヒビキ)=「この子を中心として家族やお友達が集まり、笑い声の絶えない生活が送れるように」、尚希(ナオキ)=「希望に向かって進んでほしい」など誠実な人柄やたくましさを願う声が目立ちます。

女の子には、颯花(フウカ)=「颯爽と咲く花のように凛としてきれいに育ってほしい」、心美(コハル)=「優しく明るい女性に育ってほしい」、結芽子(ユメコ)=「新芽のようにまっすぐすくすく成長し、実を結ぶ人生を送れますように」などのように、優しさ、明るさを連想する名前をつけるママ・パパが少なくないようです。

《兄弟・姉妹の名前との関連性》

アンケート回答者4286人のママ・パパのうち、763人には複数のお子さまがいます。そこで、「第2子以降、兄姉の名前との関係をどの程度考慮されましたか」と尋ねたところ、「兄姉の名前と共通の文字を使用した」(39.3%)、「兄姉と共通のコンセプトやジャンルにした」(24.0%)、「兄姉と対になるような名前にした」(1.8%)という声が多い中、「兄弟とは全く別の名前にした」というケースも39.2%ありました。

《名づけは家族の物語のはじまり》

最後に、ママ・パパが教えてくれた名づけについてのエピソードいくつかをご紹介したいと思います。

「おなかの子どもの名前はどうしても主人につけて欲しくて、何時間も何日もかけてつけました。主人は娘にメロメロです」(32歳ママ/第1子0歳、女の子)

「ある程度絞ってはいたものの決めかねていたが、顔を見たら夫婦ともに一つに決まった」(33歳ママ/第1子0歳、女の子)

「お互いにつけてみたいなぁと漠然と思っていた名前があったのですが、反対されるとショックなので、なかなか言い出せず、リストアップし合いました。(中略)リストアップする事で、お互いのいろんな想いを知れてよかったです」(34歳ママ/第1子0歳・女の子)

皆さんそれぞれに、名づけについての心温まる素敵な思い出があるようです。ママ・パパの想いや愛情がいっぱいに詰め込まれた名前。子どもたちは名前を呼ばれることで、家族としてのアイデンティティに目覚めていくのかもしれませんね。名づけの作業は、家族のストーリーの始まりと言えそうです。

 

【回答者プロフィール】
調査にご協力いただいたママ・パパを、年齢、性別、男女別お子さまの人数で分けると以下のようになります。
(n=4286)

<年齢>
19歳以下    0.33%
20歳~24歳   4.4%
25歳~29歳   27.5%
30歳~34歳   41.5%
35歳~39歳  19.8%
40歳~44歳   6.2%
45歳~49歳   0.16%
50歳以上    0.12%

<性別>
女性  98.6%
男性   1.4%

<男女別お子さまの人数> 
男の子
0人   48.1%
1人   44.7%
2人    6.4%
3人    0.8%
4人    0.0%
5人以上  0.0%

女の子
0人   51.9%
1人   41.8%
2人    5.6%
3人    0.6%
4人   0.05%
5人以上  0.0%

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