ユージの子育てパパ座談会(前編)
「外で働いているからって大きな顔しちゃダメですからね」

子育てにおける「パパの役割」ってなんだろう?

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今井さん みなさん、子どもを叱ることってあると思うんですけど、パパとママで役割分担とかあったりします?

加藤さん うちはどっちかっていうと僕が叱り役で、お父さんは絶対的に怖い存在でいたいと思っているんです。でも子どもたちは、時々「お母さんには内緒だよ」なんて言って、僕だけに話してくることもあって。子どもにとって、父親と母親はやっぱり違う存在なんだろうなと思ったりします。

ユージさん うちの場合ちょっと複雑で、一番上の長男にとって僕は“途中から現れた新しいパパ”だったので、今でも息子を叱るのは妻の役目です。で、僕はフォロー役。父親でもあり兄貴的な存在だと思っています。でも娘たちは、僕が叱って、妻がフォローに回ってます。

中込さん それぞれ役割分担があるんですね。うちは子どもがまだ1歳で、あまり叱ることもないのですが、子どもって何歳くらいから叱るようになるもんでしょうか。

ユージさん 自然と叱りたくなることが増えてきますよ(苦笑)。娘ふたりは年子なんですが、次女がやっとつかまり立ちができるようになった時に、机とかにつかまって必死にがんばって立っているのに、長女がその指を一本ずつはがしていくとか……そうするとやっぱり叱らざるを得ないですよね。うん、叱らない方が難しい。まぁ、強く叱りすぎて「ちょっときつく言いすぎたかな」なんて後悔することもしょっちゅうですけど。

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今井さん 僕なんて、息をするのと同じくらい頻繁に叱りますよ。もはや秒単位で叱ってる。下の子は2歳なんですが、いけないことを見逃して「それでいいんだ」と思われても困りますから。ちなみに上の子はもう10年も叱り続けているので、慣れてしまったのかいつも小言を言われてるって感じの顔してますけど(苦笑)。でも、何回かに1回はちゃんと響くように叱っています。響いてるかどうか疑わしいですが…。

ユージさん 大丈夫、ちゃんと伝わってますよ(笑)。役割分担の話で言うと、お母さんにしかできない事、得意なことってありますよね。だから、僕は妻ができること以外で、自分ができそうなことをやっています。例えば、食事を作るのは妻が上手だし、洗濯も妻がやってくれる。じゃあ、僕は食器を洗って、ごみ捨てをやりますとか。すき間を見つけてやる感じかな。

押川さん すき間を見つけてやるって、すごくわかります。お互いに得意なことをやるイメージですよね。そもそも、日々細かいことに追われている専業主婦の妻が見ているところと、週末ぐらいしかゆっくり家にいない私が気付くことは結構違ったりしますし。だから、あんまりお互いに出来るとか出来ないとかではなく、それぞれで穴埋めをしていければいいのかなと思います。

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ユージさん ただ、パパとしては相当意識していないと、自然とママの方が子育てや家事をやることになることもあるから注意は必要です。僕も上の娘が生まれた時は、夜中に娘が泣いても全く目が覚めなかったんです。どんなに泣いても寝られていたというか(苦笑)。それだと妻がどんどん疲れていくだけじゃないですか。だから、「次に泣いたらたたき起こして。バトンタッチするから」って言ったんですよ。もう、正義感というか、責任感にかられて。そしたら、次の日から激しくゆすられて強制的に起こされるようになり……そのうちゆすられるのが恐怖になって、子どもの「うぇーん」という声でバッと起きられるようになりました。

中込さん すごい成長(笑)。そうやって、率先してパパから動かないと、自然とママの負担が大きくなっていくというのはパパとして知っておかないといけないことでしょうね。ただ、やればやるほど妻から課されるハードルは高くなりますよね。例えば、妻が離乳食の仕込みをして、それを僕が最終的な調理をして食べさせたりしているんですが、「じゃあ、今度は仕込みからやってみようか」とか。

ユージさん ハハハ、そういうものです。僕だって最初は仕事が食器洗いだけでしたから。基本、家の事は妻がやって、代わりに僕は外で仕事をしてくる…ってことになっていたのに、食器をうまく洗えるようになると「排水溝もきれいにしてね」「ゴミも臭うから捨ててきてね」と課題がどんどん増えていった(苦笑)。結果的に家事全般、バトンタッチするまでになってきました。ただ、不思議なことに家事に慣れてくると、我ながら苦痛じゃなくなってくるんですよね。

中込さん パパでもなんでもできるようにならないといけないってことですよね。あ、でもパパにどうしてもできないことはありますよ。おっぱいです。もちろんミルクをあげることは出来るけれど、おっぱいは出ないですから。あのフィジカルの近さは、やっぱりお母さんならではのもの。

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中込さん やっぱりお母さんには敵わないと思うことが多いです。夜泣きのときも、僕があやしても泣き止まなくても、妻なら泣き止む。寝てる時、僕と妻の真ん中に寝かせて川の字になっても、必ず妻の方に抱きついていく。僕がどんなに抱っこをがんばっても居心地悪そうで、妻が抱っこした瞬間に泣き止んだりとか。やっぱりお母さんには絶対的な何かがあるんじゃないかな。

加藤さん それはありますよね。うちは自然に乳離れさせよう考えていて、3歳の娘はまだおっぱいを飲んでいます。食べ物もたくさん食べるんですけど、機嫌が悪かったり、眠たい時はやっぱり「お母さん、おっぱい」って。それを言われてしまうと、お父さんとしてはもうどうしようもないですからね。

 

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