ユージの子育てパパ座談会(前編)
「外で働いているからって大きな顔しちゃダメですからね」

仕事もやってるのになんでここまで…と思っていた話

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ユージさん うちの場合、すぐに哺乳瓶でミルクを飲ませるようにしていたので、夜から翌日の朝、仕事に出るまで夜泣きを含めてミルクをあげるのは全部僕がやっていました。また帰宅後の家事全般もすべて僕がやることになったんですね。そうなると外でも仕事をして、家に帰っても家事に子育てに、たくさん仕事があるわけです。まったく休む暇がなくて正直、そのことについてアンフェアに感じていたこともあったんですよね。

今井さん アンフェアですか。ユージさん、そこの話はママ読者的には地雷が多いですよ(苦笑)。

ユージさん ですよね(小さな声で)。だから、言葉を選びながらお話しますね。うちの場合は、妻は専業主婦で、僕が仕事に行っている間ずっと子どもたちを見てくれているわけです。それは本当にありがたいんですけれど、一方で外に行って仕事をしてお金を稼いで、家賃や子どもたちの食事代も僕ひとりの肩にかかっている。そんな中で、仕事から帰った後は完全にバトンタッチで、家のことはすべて僕がやることになっています。妻はその間フリータイムなんですよ。そうなると僕にはフリータイムがどこにもない。常に仕事か育児か、どっちかやってるんです。

今井さん 実際、外で働くパパが子育てや家事を本格的にやろうとすると、そのパターンに陥ることはありますよね。

ユージさん まさにそういうときに“不満”を持つようになったんです。でも二人目の娘の出産のために妻が入院した時、たった1週間だったのに、僕ひとりで子どもを見ることになったのですが、それが本当に大変で、正直すごいきつかった。いつも僕が家に帰ってきてバトンタッチしていること以外に実はやることがいっぱいあって、お風呂も入れるだけじゃなくて、髪の毛をとかしてあげたりとか、クリーム塗ったりとか、日焼け止め塗ったりとか、着替えさせたりとか。もうやることいっぱいあって、次から次へと子どもも要求してくる。その時、悟ったんです。それまで僕は子育てがなんたるかを、わかっていなかったと。

今井さん 僕らが外で仕事をしている間も、妻は家で子どもの面倒を見ているわけで、それって僕らが思っている以上に大変なことなんですよね。外で仕事しているって、実は気分転換になりますし。

ユージさん そこです。もちろん外の仕事も大変だけど、やっぱり家族以外の人と会ったり、いろんな場所に行くことで、僕らって“空気の入れ替え”がいっぱいできてるんですよね。1日中家にいるってすごく辛いもん。その辺からもうアンフェアだなんて一切思わなくなりましたね。全国の働くパパのみなさん! 外で仕事しているからって、そんなの全然大きな顔しちゃダメですからね!

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ユージさん だからこそ、妻を尊敬しないといけない。尊敬して仲良くいること。夫婦が仲良くいられれば、子どもたちも絶対ハッピーです。あまりに子どもばっかり見ていて、夫婦がお互いのことを見ていないのは良くない。それって子どもにとっても不幸なことだと思うんです。

中込さん たしかにうちの娘も、妻とのスキンシップを見せると、ニコニコして近づいてくるんですよね。1歳だけど、仲良くしているとうれしいのかもしれない。うちの夫婦は、もともとスキンシップは多いほうだと思いますけど、最近は子どものかわいい反応を見るのが目的になってます。

ユージさん いいですね、それ。例えばハグでもいいし、手をつなぐでも、キスでもいいんですけど、そういう“仲の良さ”を見せていると、その子どもが将来人への愛情の与え方を覚えると思うんですよね。そういうことを教えるのも、親としての役割のひとつだし、教育だと僕は考えています。

 

※       ※       ※

「ママとパパはいつもハッピーでいて欲しい。それが子どもを幸せにするから」というユージさんのメッセージは、心に沁みます。仕事も子育ても家事も、となるとパパはたしかに大変です。ただ、だからこそ、他では得られない幸せをパパに運んでくれるのではないでしょうか。

続く後編では、パパたちが子育てをしながら自分の時間をどう作っているのか、子育てと社会のかかわりの中で思うことなどについて伺っていきます。

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