特集「赤ちゃんのいる寝室」第1回 
乳幼児コミュニケーションの専門家が語る
赤ちゃんにとって“良い眠り”“良い寝室”とは

2018.08.23

ミキハウス編集部

赤ちゃんが安眠できる環境とは

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赤ちゃんをベビーベッドで寝かせるか、それとも添い寝にするか。どちらの方がすやすやと寝てくれるのか。どちらの方が夜中のお世話をしやすいか……。あらゆる判断基準があるので、なかなか正解は見つけづらいところですが、やはり安全面まで考えるとベビーベッドの使用はおすすめです。

「たとえば、寝かしつけをママ・パパのお布団やベッドでして、ぐっすりと寝ついたころにベビーベッドにうつしてあげるのも一つの方法です。大切なことは、添い寝にせよベビーベッドにせよ、夜中に赤ちゃんが目を覚ましたり、泣いたりしたときに、応えてあげられる環境を作っておくこと。寝室でのそうしたコミュニケーションが、基本的な信頼感や『自分は愛されているんだ』という感覚を育てますから」(岡本先生)

先生によると、こうした信頼感は、子どもの情緒を安定させ、成長してからの社会性を育むことにもつながるそうです。

さらに、赤ちゃんが安眠できる寝室を考える時、まず気をつけておくべき重要なポイントが部屋の温度。赤ちゃんは大人より体温が高いので、少し薄着にしてあげると寝つきが良くなると言われています。一度寝ついたようでも、暑くて目が覚めたりすることもあるので部屋の温度には注意が必要です。

また、暗くて静かな空間であることもぐっすり眠るには重要とのこと。目を覚ました時に暗闇を怖がるかもしれないと小さな明かりをつけておくよりも、赤ちゃんが声を出したら、まずママ・パパの声で応えて、それから抱き上げるなどすることで、そばにいることを伝えるといいようです。

次のページ 自己主張より協調性…そんな日本人らしさは寝室で育っているのかも

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