赤ちゃんが生まれたらやるべきこと(3) 新生児訪問を受ける

赤ちゃんが生まれたらやるべきこと(3) 
新生児訪問を受ける

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産院から退院し、赤ちゃんとの生活が本格的に始まります。慣れない子育てに思ってもみなかった疑問や戸惑いも出てくるはずです。今回は、そんなときに受けたい「新生児訪問」についてです。

 

生後28日までの赤ちゃんが対象の「新生児訪問」

新生児訪問指導事業(以下、新生児訪問)」とは、保健師、助産師、看護師が家庭を訪問してくれる制度。生後28日以内(里帰り出産の場合は60日以内)の赤ちゃんがいる家庭を対象に無料で行われます。

母子が健康であるかどうかを確認し、必要なケア、支援を行うことを第一の目的としています。

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そのため、赤ちゃんの体重測定を行い、栄養状況、発育状況を確認。赤ちゃんとの生活で不安なことがないかどうかを聞き、ちょっとした子育てのコツや生活環境の改善などについてアドバイスもしてくれます。

訪問してくれるのは、保健師や助産師など専門職の女性。授乳の方法や乳房の状態など、母乳に関することを教えてくれたり、万が一母子に病気の兆しがあるときはそれを指摘し、適切な処置をするようアドバイスもしてくれます。その他、はじめての子育てで感じている疑問や悩みを解決するいい機会になります。また、自宅に来てくれるので、落ち着いて話をすることもできるでしょう。事前に、聞きたいことや不安に思っていることを頭の中で整理したり、メモを書いておいたりすることをおすすめします。

この制度は、母子保健法第11条によって定められているもの。希望者を対象に行っていることが多いので、受けたい人はぜひ申し込みましょう。自治体によって行われるものなので、費用はかかりません。里帰り先での訪問も受けられる場合があるので、事前に問い合わせをしておくとよいでしょう。

似ているけどちょっと違う「新生児訪問」と「こんにちは赤ちゃん」

もう一つ、生後4か月までの赤ちゃんのいる家庭を訪問してくれる制度があります。それが「乳児家庭全戸訪問事業」。いわゆる「こんにちは赤ちゃん事業(以下、こんにちは赤ちゃん)」です。

自治体によってさらに、「すこやか赤ちゃん訪問」(杉並区)、「ハローエンゼル訪問事業」(さいたま市)などという呼び名がありますが、どれも2007年度より始まった「こんにちは赤ちゃん事業」のことです。

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こちらは、希望者だけでなくすべての家庭が対象です。訪問スタッフは、新生児訪問のように助産師や保健師のほか、地域の民生委員・児童委員や子育て経験者など。どの場合でも無料で受けられます。

子育てに関するさまざまな不安や悩みに耳を傾けること。そして、そのための情報提供を行うことを目的としています。母子の心身の状況、養育環境を把握し、子育ての孤立化を防ぐ役割もあります。近くに住む“子育てのプロ”や“頼れるご近所さん”と知り合いになることもでき、新生児訪問とは違う、メリットがありそうです。

また、自治体によっては「こんにちは赤ちゃん」でも赤ちゃんの体重を測ってくれるところも増えているとのこと。サービスを受ける側からすると、二つの訪問にあまり差がないと感じる人も多いかもしれません。

「いろいろな人から見守られている安心感」が得られる

どちらの制度も、訪問日時はあらかじめ知らせてくれ、その日程で都合が悪いときは調整してくれるので、ご心配なく。どちらの場合も、時間は30分~1時間であることがほとんどで、「こんにちは赤ちゃん」のほうは、玄関先での面談やアンケートで終わる場合もあります。

実際に、「新生児訪問」「こんにちは赤ちゃん」を受けたことがあるママに聞いてみました。

「赤ちゃんや体のことだけでなく、私の心の状態についても熱心に聞いてくれました。いろいろな人から見守られているんだなぁと感じました」(30代ママ)

「赤ちゃんとふたりきりで家にいることがしんどい時期だったから、誰か大人の人が来てくれて会話できるだけでも、気が紛れてとてもありがたかった」(30代ママ)

「すべてにおいて自信がない時期だから、ミルクのあげ方とか、抱っこの仕方とか、ちょっとしたことでも『大丈夫ですよ、合っていますよ』と一言いってもらえるだけで本当にうれしかった」(20代ママ)

家の中で赤ちゃんとふたりだけという生活のママたちからは、「『まわりから忘れられてない』ということに安心感をおぼえた」という声や、「訪問自体は短い時間だったけれど、自治体が行っている乳房ケア、乳児健診、子育て支援センターなどの情報がもらえて、ちゃんと継続的な支援を受けられるという実感をもった」という人もいました。

自宅に他人が訪ねてくることについて「少し面倒だな」と思う方もいるかもしれませんが、少々お部屋が散らかっていても、ママのメイクやヘアスタイルが決まっていなくても大丈夫です。産後のママの大変さを訪問員は十分わかっています。この訪問で大事なのは、ママと赤ちゃんに会って話をし、これから安心して子育てをしてもらえるよう、サポートする人がいると知らせることだからです。

ママにとっては、「子育ての悩みは自分だけで抱え込まなくてもいい」と思えるよい機会にもなります。赤ちゃんとママが心身ともに健康でいられるよう、「新生児訪問」「こんにちは赤ちゃん」の制度をぜひ利用しましょう。

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