妊婦さんや赤ちゃんのための防災 いざという時の備えは万全ですか?

ミキハウス編集部

住んでいる地域をよく知り、顔見知りを作りましょう

妊娠したら、市区町村に妊娠の届出をしましょう。災害時に保護が必要な妊婦さんや赤ちゃんの所在を市区町村に伝えておくことは安心につながります。

また、住んでいる地域でどんな自然災害が想定されているか知り、市区町村が配布している防災についての印刷物などで避難場所や避難経路を確認します。

家の中も大きな揺れや強い風などで物が落ちたり、ガラスが割れたりしないように家具の配置を工夫し、転倒防止金具などを使ってできるだけ安全な環境を保ちましょう。最寄りの避難場所まで実際に歩いてみて、抱っこひもで赤ちゃんを抱いたママ・パパや妊婦さんでも歩きやすい道を確認しておくのも大切な事です。

災害が起きた時、家族が一緒にいるとは限りません。お互いの安否を確認する手段、徒歩で帰宅する時はどの道を使うのかなど、あらかじめ決めておくのもおすすめです。

また近所の方々とコミュニケーションを大事に取っておくことも大切なこと。

「日ごろからイベントやお祭りなど行事に参加して、地域の顔見知りができていれば、万が一の時安心です。家族だけではなく、友だちやご近所さんとも、付き合い方ひとつでいざというとき、助け合える仲間になれますから」(田中さん)

妊娠や子育ては、ママ・パパに最高の幸せをもたらしてくれますが、それと同時に、守らなくてはいけないわが子の命の大切さを実感する時でもあります。命を守るために、いつ必要になるかわからなくても、備えとしてやっておかなければならないことをしっかりと実行したいものですね。

後編の「被災してしまったら」では、経験者の声を交えながら、赤ちゃんとのいつもの生活を取り戻すために、ママ・パパができること、すべきことについて考えたいと思います。

5

クリックで大きく表示されます

<参考資料>
  • 「東京くらし防災 わたしの『いつも』がいのちを救う。」2018年3月 編集・発行/東京都総務局総合防災部防災管理課
  • 「乳幼児と保護者、妊産婦のための防災ハンドブック」平成26年3月 日本子ども家庭総合研究所
    http://www.boshiaiikukai.jp/img/research/bousaihandbook.pdf

この記事をシェアする

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

あなたへのおすすめ

おすすめの記事を見る

記事を探す

カテゴリから探す

キーワードから探す

妊娠期/月齢・年齢から探す