「キラキラネーム」はもはや普通?
平成最後の名づけ調査でわかった
ママ・パパの名づけ事情

ミキハウス編集部

「胎児ネーム」は愛情を伝えます

昨今、耳にすることが多くなった「胎児ネーム」。田中先生は「ママがおなかの赤ちゃんにニックネームをつけることはずっと前から行われていました」とのことで、特に最近に限った傾向ではないようです。ただ、「胎児ネーム」という言葉ができたことで、こうした行為が顕在化され、より一般的に使われるようになっているとのこと。最近は夫婦の間だけでなく、SNSで友人・知人とコミュニケーションをする時に胎児ネームを使うというママ・パパもいるようですよ。

「胎児ネームをつけてみんなで使うのはとてもいい事です。妊娠を実感しにくいパパも赤ちゃんの存在を感じて、パパになる自覚が芽生えるのではないでしょうか。夫婦で子育てをする意識が高まるとママの気持ちが安定して、それはおなかの赤ちゃんにもいい影響を与えます」(田中先生)

 

《胎児ネームの認知度は上昇中》

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「胎児ネームを知っていた」というママ・パパはこの1年で5.5%増加し、76%になっています。

一方、胎児ネームを知っているママ・パパは増えているというのに、胎児ネームをつけていなかったという回答が今回のアンケート結果ではちょっぴり増えています。

「母親学級に来るプレママの中には、おなかの子に胎児ネームで呼び掛ける方も少なくありません。胎児ネームがあると話しかけやすいですよね。生まれてくる日を楽しみにしている気持ちを言葉にして伝えてあげると、赤ちゃんにもいい影響があるようですよ」(田中先生)

「胎児ネームをつけてよかったと思うこと」を尋ねたところ、「いっぱい話しかけてあげることができた」(30歳ママ/第1子0歳、男の子)、「あだ名のように夫婦で気軽に話しかけることができた」(32歳ママ/第1子0歳、女の子)「いろんな人が胎児ネームで話しかけてくれた」(30歳ママ/第1子1歳、男の子)などの答えが寄せられました。

 

《少数派ながら、そのまま名前になるケースも》

「胎児ネームと生まれてからの名前の関係」については、2回の調査のどちらも8割以上の人が「実際の名前は全く異なる」と答えています。でも2019年には「そのまま名前にした」が7.5%、「実際の名前は別だが関係している」は8.9%となっていて、胎児ネームをつける時から名づけを考えているママ・パパもいることが分かります。

※          ※           ※

平成が終わり、新しい時代が始まります。ママ・パパの名づけへの意識はまた新しい方向へ向かっていくのかもしれません。しかし、それでもママ・パパが妊娠を喜び、わが子の誕生を待ち望む気持ちはいつの時代になっても変わらないものでしょう。ママ・パパが思いを込めて考えた名前は、赤ちゃんへの愛情の証。そんな気持ちをいつまでも忘れずに、成長していくわが子と向き合っていけるといいですね。

【回答者プロフィール】
調査にご協力いただいたママ・パパを、年齢、性別、男女別お子さまの人数で分けると以下のようになります。
(n=5,086)

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