「ハナ」「ナオミ」はグローバルな名前?
米国人研究者が分析する日本の名づけ

ミキハウス編集部

グローバルを意識した名前が増えているようですが…

寝そべる赤ちゃんのママ

――まだ少数派ですが、2019年のアンケートで増加が目立ったのは「グローバルを意識した名前」でした。やはりこのあたりは令和という新しい時代にもなり、今後より意識されていくポイントなのかなとも思いますが、先生はどう受け止めておられますか?

ウンサーシュッツ先生:たしかにそれを意識されている方は増えていますよね。しかし、みなさんがお考えになっている「グローバルな名前」というのが、実はグローバルでは通用しないケースも少なくないように思います。例えば「トム」。

――「飛武」とか「富夢」などと書いて「とむ」と読んだりするケースですね。

ウンサーシュッツ先生:はい。ママ・パパはそれぞれの思いがあって名前を考えるので決して間違いではないのですが、英語を母国語とする私たちにとって理解が難しい場合があります。この場合も、「TOM」(tɑ’m | tɔ’m)なら伝わるのですが、「トム」という日本語の発音だと「?」となるんですね。グローバル風につけても、むしろ世界にいくと(音が)近いからこそ紛らわしいという問題もあるということです。そういう意味では、「ルイ」もそうですね。“RUI”、“LUI”のどちらかがわかりづらかったりします。日本語の場合、“RUI”、“LUI”のどちらでもないわけでして…。

――なるほど、発音という“壁”があるわけですね。

ウンサーシュッツ先生:逆に日本語とまったく同じ発音で伝わるグローバルな名前というのもあります。例えば、「はな」や「なおみ」がそれですね。これなら何も変えなくても世界の多くの地域で通用するグローバルな名前と言えます。

―――「はな」や「なおみ」なんて、いかにも日本的な響きなのにグローバルだとは! 実に面白いものですね。

ウンサーシュッツ先生:欧米では聖書にある名前を子どもにつけることが多くて、HANAもNAOMIもルーツは旧約聖書と言われています。ハナのスペルはHANNAHですが、音は「ハナ」と一緒なので、実際にハーフの方とかはたまに使われていますね。アメリカでも今は宗教にこだわらずに好きな名前をつける人が多いし、日本と同様に子どもたちの名前は多様化しています。それこそ日本の名前をつける人だって出てくるでしょうし、すでにつけている人もいるかもしれない。そうやって名前はグローバル化し、変わっていくのではないでしょうか。

次のページ どんな名前にも、親の思いが込められています

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