大切なのは、できることをまずやること
子育てママを助けるパパの “間接育児”

参考にしたい! 先輩パパの間接育児エピソード

家事全般を積極的に行うことで、結果的にパパが子育てをサポートするという間接育児。ここで実際に間接育児を実践している先輩パパたちにお話を伺いました!

まずは、東京都内でウェブデザイナーとして活躍するYさん。8歳の娘さんと1歳3か月の男の子がいる2児のパパです。奥さまは専業主婦。Yさん自身、売れっ子デザイナーとして多忙な日々を送っていますが、家事全般を積極的にサポートしているといいます。

「僕が気をつけているのは、いかに妻の負担を減らすかということ。1人目の娘の時、僕のサポートが不十分だったこともあり、妻は相当ストレスをためて、子育てに疲れ果ててしまっていました。今思うと、本当に育児ノイローゼ寸前だったのかもしれない。その時の反省もあって、(直接的な)子育てのサポートだけでなく、家事は可能な限りやっています。主にやっているのは、皿洗いとか、洗濯ですね。料理をつくることもありますよ。あと、妻が疲れていると思ったら、コーヒーを入れてあげたり、マッサージをしてあげたり。やっぱり家族が疲れていると助けたいじゃないですか」(Yさん)

Yさんの場合、1人目の娘の子育てでの反省もあり、自分ができることとして家事全般をサポートするようになったといいます。また、家事全般を手伝うことで子育てそのものへの意識も以前に増して強くなり、“直接育児”もするようになったとか。おかげで、奥さまも随分楽になったとのことで、「夫のサポートがあるのとないとでは、これほどまでに子育ての労力に差があるとは思いませんでした。今は本当に毎日、感謝して家族で楽しく暮らせています」(Yさんの奥さま)と語っています。

家族3人

続いては、「妻の喜ぶ顔と子どもの成長がやりがい」だと語る会社員のSさんを紹介いたします。Sさんには、もうすぐ2歳になる男の子がおり、公務員の奥さまはフルタイムで働いているため、子どもは1年前から保育園に通っているそうです。仕事が繁忙期になると毎日終電になってしまうというSさんは、子どもの寝顔しか見られない日が続くことも。それでも家では、結婚の時に奥さまと約束して以来、ずっと続けている朝夕食後の皿洗いとゴミ出しに加えて、最近は浴室とトイレの掃除を担当しているとか。

「小さい頃、喘息気味の僕のために、母は家の中にホコリがたまらないようにと、いつも雑巾がけをしてくれました。そのせいか、僕は掃除が好き。子どもが生まれた時、妻の負担を考えて、ロボット掃除機を買い、水回りの掃除は僕がすることにしました。お風呂あがりに毎日やれば風呂掃除は5分、トイレだって、使った後にブラシをかけて床を拭けば3分できれいになります。妻はすごく感謝してくれるので、どんなに忙しくても、疲れていても、やらなきゃと思っています。あとは洗濯物をたたんで、片づけることかな。これはテレビを見ながらでもできますからね。妻は子育てと仕事と家事を一生懸命やっていますから、僕もこれくらい当たり前かなと思います。それに僕は日頃、息子にあまりかまってやれていません。小さなことかもしれませんし、妻がやっていることに比べると、本当に些細なことかもしれない。でも、僕は息子の成長を、僕なりのやり方で応援したいんです」(Sさん)

掃除をするパパ

IT企業で働くTさんには、保育園に通う2歳の娘がいます。会社員の奥さまは現在、第2子を妊娠中。出産を機に退職する予定だそうです。Tさんは、娘が生まれたばかりの頃、在宅勤務をしていたので、子育ての大変さを目の当たりに。そこで奥さまに、自分の世話はしなくていいよと“宣言”したといいます。

「赤ちゃんの世話って、エンドレスでしょう(苦笑)。生まれたばかりの頃は、昼夜問わずミルクを与えたり、おむつを替えたり。泣くことでしかコミュニケーションできないから、とにかく泣くし、大変ですよね。(外の)仕事の方が、よっぽど楽じゃないかなぁ。それに気づいてから、子育て中の妻の負担を減らすために、自分のことは自分でやろうと決めました。たとえば、洗濯。どうせ回すなら一緒なので、朝一番で家族全員分を洗濯します。早めに帰宅した日は、クックパッドを見ながら料理もしたり。僕の好きなメニューになりがちですけどね(笑)。もちろん皿洗いもやります。後始末は大事ですから。家事をしている間は、仕事のことを忘れるので、気分転換にもなりますし。最近、妻はお腹が大きくなってきて、疲れやすくなったので、今まで以上に、僕が家事をやらなきゃと思っています」

このように、間接育児に取り組むパパたちに共通しているのは、「家族への思いやり」と「できることから気軽に家事を分担する姿勢」です。パパとママが協力し合う家庭で、すくすくと育つ子どもは、家庭の中でとても大事なことを学んでくれるはず。また、彼ら、彼女らが20年後、30年後に子育てをするとき、その“教え”は正しく受け継がれていくのではないでしょうか。

次のページ 間接育児が広がると少子化問題も解決するってホント?

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