家族や友人、職場の同僚に赤ちゃんが生まれるときに贈る出産祝い。みなさんはどんなふうに選んでいますか? ミキハウスベビークラブの会員さまに行ったアンケート調査によると、出産祝いを選ぶ時の“3大お悩み”は「他人と重ならない」、「すでに持っているかどうか」、「好みに合うかどうか」でした。何が喜ばれるのか、何を贈るべきかと悩む人は多いようです。
そこで、同調査の結果をプロのアドバイザーに解説していただきながら、出産祝いの選び方を考えていきたいと思います。お話を伺うのは、20年以上子ども服の販売に携わっているミキハウスKCA(子育てキャリアアドバイサー)の黒田直子さんです。
(調査概要)
定番はやはりベビーウエア! スリーパーやバスポンチョなども人気
ギフトを受け取る側の気持ちを重視する「喜ばれそうなもの」(40.8%)を選ぶ人と、育児に必要な「実用的なもの」(31.7%)がいいと考える人が多数派ですが、「自分がもらってうれしいもの」(11.9%)、「相手が希望しているもの」(10.3%)と答える人も少なくありません。贈り物選びには、贈る側と贈られる相手との関係性も影響するのかもしれませんね。
ここで黒田さんに、出産祝いとして贈られることの多いベビーウエアと人気上昇中の育児用グッズについて、それぞれのアイテムの特徴を教えていただきましょう。
ベビーウエア
ベビーウエアは出産祝いの代表格。黒田さんによると「贈る相手がご両親やご兄弟(姉妹)や近い親戚の方の場合、ねんねの時期に活躍する肌着やベビーウエア、寝具などの出産準備用品を選ばれることが多いです。曾祖父母がひ孫さんのご誕生を祝って、お宮参りなどの時に着せるセレモニードレスを贈られることもよくあります」とのこと。
贈る相手が友人、知人ではその傾向は変わってきます。
「お友だちに贈るウエアは、よちよち歩きを始める頃にも使える高いものが好まれるようです。この時期のウエアはいろいろなアイテムが揃っていますから、選ぶ楽しさがあるのも人気の理由でしょう」(黒田さん)
Tシャツやトレーナー、オーバーオールなどが長年変わらない売れ筋とか。夏はサラサラとした肌触りの良い天竺、冬は裏毛パイルなど、季節によって素材が変わりますから、赤ちゃんがどの季節に着ることになるのかを考えて選びましょう。
サイズフリーで新生児から3歳ぐらいまで使えるスリーパーや、2歳くらいまで使えるポンチョ類は、「こんなモノが欲しい」というママ・パパの声から生まれた育児用品です。進化する便利グッズは、最近のギフトのトレンドになっています。
スリーパー/バスポンチョ/ポンチョ・マント
スリーパーは、手足を動かし始めた赤ちゃんがお布団を蹴飛ばして寝冷えしないようにすっぽり着せるもので、寝冷え対策に必須のアイテムと言えるでしょう。上に寝かせてホックを止めるだけの手軽さも魅力。夏用に柔らかいガーゼ、冬用にはあたたかいコットンブランケットや羽毛素材のものがあります。ねんね期の赤ちゃんなら、お風呂上がりにママ・パパが体を拭くあいだはスリーパーに入っていれば湯冷めの心配もありません。
お風呂上がりに使うバスポンチョは赤ちゃんの体を簡単にくるめる形になっていますから、新米ママでもお風呂上がりのお世話が楽にできます。一緒にお風呂にはいれるようになっても大活躍。どなたにも喜んでいただけるギフトです。
また、お出かけ用のポンチョやマントは、ねんねの時期はおくるみとして使え、おすわりができるようになったら肩にかけてあげるだけで簡単に体温調節ができるケープ状のはおりものです。暑い季節は紫外線を90%以上カットする通気性が良いパイル素材で、冬用には軽くて保温性の高いマイクロファーなどのマントで、赤ちゃんを外気から守ることができます。
また働く女性の増加で、同僚や後輩への出産祝いの需要も増えているそう。産休が始まる時に渡すことになるため、マタニティケアクリームや授乳クッション、授乳ケープなどママのためのグッズが選ばれることも多くなっています。