それでは出産祝いを選ぶ際の情報は、どこで得ているのでしょう。これについてアンケートで尋ねてみました。
複数回答で答えてもらったうち、一番多かったのは、「リアル店舗に行く」(5,394名)でしたが、「Googleなどで検索」(3,389名)や「ブランドやメーカーのサイト」(2,742名)、「インスタグラム」(2,660名)、「出産育児系の情報サイト」(2,240名)、「アマゾン・楽天などの総合オンラインショップ」(1,748名)などネット上で情報を得ている人は、延べ12,779名。ネットから得る情報をもとに出産祝いを探す人が圧倒的に多いことが分かります。
店舗で長年お客さまの相談にのっている黒田さんもそれを実感しているそうです。
「今はネットで下見をして来られるお客さまが非常に多いです。お店で実際に商品を触って素材感とか品質を確かめて、納得して買われるという感じですね」(黒田さん)
ネットでデザインや価格をしっかりとチェックしてから、お店で実物を確認すれば、後悔しない賢いギフト選びができそうです。
店舗でのカウンセリングもギフト選びに役立ちます。
「出産祝いを選ぶ時には、はじめての赤ちゃんか、上の子どもさんがいるのかといったことも考慮したいものです。お兄ちゃん、お姉ちゃんがいる場合でも、生まれた季節が違うとお下がりが全然使えない場合もありますから、迷うようならお店で相談してみることをおすすめします」(黒田さん)
コロナ禍の現在、欲しい品物をすぐに見つけられるように、ギフト商品は価格帯別にわかりやすく展示するなど、ディスプレイにも工夫をこらしてあるそうですから、店舗を覗いてみてもよさそうです。
ネットや店舗以外のギフト選びとしては、「まわりに相談する」(29.1%)があります。黒田さんが紹介してくれたスリーパーやポンチョなどの「便利グッズ」は、先輩ママ・パパのSNSを通じた口コミで人気になり、広がっていった商品とか。
それでは自分の経験をギフト選びに反映したママ・パパはどれくらいいるのでしょうか。「自分が出産祝いにもらってうれしかったものを、誰かに贈ったことはありますか?」と尋ねてみました。
「ある」と答えた41.0%の方にその理由をうかがったところ、「自分がもらった時すごくうれしかったし、かわいくて、こんなモノがあるんだと感動したから。また使い勝手がよかったから」、「はじめての出産の際、先輩ママからいただいたものが思いもよらない便利なものだったので」という声が目立ちます。
これについて黒田さんは「自分が使ってその良さを実感したものを贈るのは、同じ子育て世代でなくてはできないこと」と言います。
「ない」の理由としては、「いつも決めている贈り物があるから」、「基本的には希望を聞いて贈るようにしているため」という答えでした。こちらもこだわりや相手への心づかいがあるからこそのギフト選びとも言えそうです。