東京消防庁の救急搬送データ(※2)では、子ども乗せ電動アシスト自転車の事故でケガをする子どものうちの73.4%が停車中の転倒によるものです。転倒事故を防止するために気をつけたいことを確認していきましょう。
子どもを乗せたら、決して自転車から手を離さず、いつでも支えられる体勢で
チャイルドシートで子どもがからだを動かすと、自転車が倒れる危険性があります。子どもが乗った自転車から手を離さないようにして、「ちょっとだけ」の買い物でも必ず子どもを降ろして連れていきましょう。
荷物はバランスよく。ハンドルに下げるのは危険
子ども二人を前後のシートに乗せると、荷物を置く場所がなくなって、ついハンドルに下げてしまうことはありませんか?荷物の重さで車体のバランスが悪くなるし、ママ・パパの足の動きを邪魔して事故の原因になることもあるようです。
停車してスタンドを立てる時は、地面の傾きや段差に注意
地面にわずかでも傾斜や凸凹があると、自転車が転倒する危険は大きくなります。自転車を止めた時に車輪が少しでもぐらつくようなら、平らな堅い路面に止めなおしましょう。
歩道と車道の段差に注意
駐車場などの出入り口や車道と歩道には5㎝ぐらいの段差があるものです。乗り越えようとしたときにバランスを崩して転倒につながることもあります。段差はできるだけ避けて通行しましょう。濡れたマンホールのふたも滑りやすいので注意が必要です。
停車したらハンドルロックをかけて
子ども乗せ電動アシスト自転車にはハンドルロック機能が付いているものがあります。ハンドルが動くと転倒事故につながりやすいので、自転車を降りるときには必ずロックしてから子どもを降ろしましょう。
「お子さまを乗せた電動アシスト自転車で転倒すると、たとえケガがなくても、自転車が重くてお母さんひとりでは持ち上げられなかったという話も聞きます。また同じ衝撃を受けたとしても、小さなお子さまの場合は大人よりも受けるダメージは大きいです。転倒の可能性のある行動や場所を避けることで、事故を防いでいただきたいと思います」(松尾さん)