バッテリーやディスプレイなどの電子部品を搭載した電動アシスト自転車ですが、意外にも電気系統のトラブルより、タイヤの空気圧やブレーキが原因となる故障が多いそう。自転車を使う前に空気圧が減っていないか、ブレーキに不調はないか、確認しましょう。
電動アシスト自転車は本体だけで約30㎏。仮に子ども二人とママ・パパが乗った場合、総重量は100㎏ぐらいになります。「重さでタイヤの空気は減りやすく、ブレーキの効きも悪くなりやすいので日常的なチェックが必要」と松尾さん。
「タイヤがパンクする原因で最も多いのは、空気の減ったタイヤが内側の金属部分に擦れて傷むことなんです。ですから、減ったかなと思う前に空気を入れていただきたいです。ブレーキもレバーをにぎると、タイヤの金属部分にゴムや樹脂の部品が押し付けられて制動する仕組みになっていますから、ゴムや樹脂がすり減るとブレーキの利きが悪くなって危険です」(松尾さん)
乗るたびに空気圧とブレーキの調子を確認するのはもちろん、自転車販売店での定期点検も行いたいもの。
「忙しい日常生活の中で時間を捻出するのは大変ですが、できれば月に1回は、お子さまとご自身の安全のための定期点検を受けてください」(松尾さん)
電動アシスト自転車はとても身近で、誰でも乗れる便利な乗り物です。だからこそ、しっかりルールやマナーを守り、そしてメンテナンスも忘れずに、自転車のある安全で楽しい生活を送りたいですね。
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※1「自転車は車のなかま~自転車はルールを守って安全運転~」(警察庁)
https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/bicycle/info.html -
※2消費者安全法第23条第1項の規定に基づく事故等原因調査報告書(消費者安全調査委員会/2020年12月25日)
https://www.caa.go.jp/policies/council/csic/member/assets/csic_member_201225_02.pdf
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※1「自転車は車のなかま~自転車はルールを守って安全運転~」(警察庁)
ヤマハ発動機株式会社。コーポレートコミュニケーション部で電動アシスト自転車の広報を担当。
「電動アシスト自転車はこれからも使いやすさや高い安全性を目指して改良されていきます。子育てに役立ち、生活をより楽しく便利にする乗り物として愛用していただければうれしいです」