パパとママからの最初の贈り物!  「赤ちゃんの名前」はどうやってつけたらいい?

パパとママからの最初の贈り物!  
「赤ちゃんの名前」はどうやってつけたらいい?

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妊娠がわかったパパとママにとって、生まれてくる赤ちゃんに名前をつけることは、とても楽しいものです。また同時に頭を悩ませることですよね。赤ちゃんへの“初めてのプレゼント”だからこそ、すてきなものを贈りたい…。
多くの人がつけた名前の特徴を見ていくと、その裏に隠された親の思いが明らかになります。生まれてくる赤ちゃんを迎える準備として、名づけについて考えてみませんか?


赤ちゃんの名前は時代を映す

子どもの名前は時代とともに変化します。自分の親世代と祖父母世代では違いがあり、自分と今の子どもたちでは、やはり異なった傾向があるものです。

赤ちゃんの名前について、長年調査しているのは、明治安田生命が行っている「名前ランキング」。1912(明治45・大正元)年から現在まで100年以上のデータを発表しています。

ここでわかるのは、名前は世相を映すものだということ。たとえば、戦時下の男の子の名は、世相をダイレクトに反映していて、上位にランクされたのは「勝」「勇」「進」など。とくに「勝」は1945年の終戦年までは4年連続で1位でしたが、翌年からは圏外になっています。その後、1952(昭和27)年から1980(昭和55)年まで28年間もベスト3にランクインしていたのは「誠」。1974(昭和49)年に映画『愛と誠』が公開されたときも1位でした。同年に2位に入った「大輔」は、1986(昭和61)年までベスト3をキープ。1979(昭和54)年から8年連続で堂々1位の「大輔」時代がやってきます。1980(昭和55)年に甲子園出場を果たした大ちゃんこと、荒木大輔選手(現・野球解説者)の存在も大きかったよう。1980年生まれの松坂大輔選手(ニューヨーク・メッツ)も荒木選手をあやかり、名づけられたそうです。

女の子の名前は、昭和という元号が始まった影響で、「和子」ブームがありました。1927(昭和2)年から1位となり、その後1952(昭和27)年までの26年間で1位23回、2位3回と圧倒的に支持されました。それに次いで人気だったのは「幸子」です。昭和30年代は「恵子」のほか、「美」のつく名前が流行し、「久美子」「由美子」などがランクイン。1959(昭和34)年に天皇陛下が美智子さまとご成婚されると、その年は「美智子」という名が4位を獲得しました。そこから「子」離れの時代となり、昭和55(1980)年には1位が「絵美」に。これは当時人気だったフィギュアスケーター・渡部絵美さんの影響もあるようです。

昭和の終わりが近づくと、男の子の名前では「翔太」「拓也」「健太」が人気となり、1989(平成元)年から1995(平成7)年まで7年連続で、ベスト3を独占しました。また、このあたりから、「翔」「樹」「海」「翼」など自然をイメージする名前が目立つようになり、だんだんと名前の多様化が顕著になってきました。「大輝」は1998(平成10)年から6年間でトップを4回、3位を1回とる人気の名に。この後、2005(平成17)年から5年間で4回も1位になったのは「大翔」。そして、昨年のトップは「悠真」でした。

女の子の名前は、1983(昭和58)年から8年連続で「愛」の時代、1991(平成3)年から6年連続で「美咲」の時代が到来。2008(平成20)年からベスト10内に、「心優」といった読みの難しい名前が登場するようになります。2013年の1位は「結菜」でした。

こうやって見てみると、人の名前は私たちが思っている以上に、時代を色濃く映し出しているものといえます。

男の子、女の子につけたい名前1位は何?

では、ここ最近の名づけの傾向はどうなっているのでしょうか? アプリやインターネットサイトで利用できる「無料 赤ちゃん名づけ」(リクルーティング スタジオ)に、“つけたい名前”として登録のあったものをランキング形式でご紹介します。これから子どもが生まれる人を中心に月間40万人の人が利用していて、このランキングは2011年~13年の直近3年間のデータにもとづいたものです(表1、2、3)。

11年度ランキング
12年度ランキング
13年度ランキング

「無料 赤ちゃん名づけ」の運営責任者である布施さんは、「本を参考に名前をつけていたものが、最近はアプリやサイトに移行しているんですね。みなさん熱心に名づけについて考えていらっしゃることが、アクセス数からもよくわかると思います。昨年度の1位にはランクインしませんでしたが、男女ともに1文字の名前はトレンドです」と話します。漢字1文字の名前といっても、読み方がさまざまであることが特徴だとも。たとえば、「優」という名前は男の子、女の子両方の名前として人気ですが、「『まさる』『ゆう』などのほかに、『ゆうろ』と読ませたいと考える親御さんもいます」とのこと。日本語の名前は、漢字と読みである「音」の両方に、思いをこめる人が多いようです。

また、「ランキングにも表れていますが、男の子か女の子かが一見わからない名前も多いですね。近頃の風潮として『ジェンダーフリー』の考えが影響しているのかもしれません」とも布施さんは説明しています。

「やさしい子に」「愛される子」に…名前への思い

同社に寄せられた名づけに関する思いについても、ご紹介しましょう。

【男の子】
:あおいです。日光に父親が関連するので、徳川家にあやかったようです
:やさしくていろんなことができる子になるように。また、ゆったり構えていられるように。優は素敵な意味がたくさんある漢字だと思ったので
:天高く駆け上がる人生になってほしい
龍之介:男らしい名前で、辰年生まれ
空煌(あきら):生まれた時に雨があがって、太陽の光で空が煌めいたんだよー

【女の子】
心愛:桜のようにみんなから愛されるやさしい子に
結愛:たくさんの愛に囲まれていい人間関係を結べるように
羽奏:自分の羽で生きていけますように
心愛凜(しえり):凜とした心をもち、愛に溢れた子
千織(ちおり):たくさんの幸せを織り込み素敵な人生を歩めますように、たくさんの縦糸と横糸(出会いや経験)で構成される織物のごとく味わい深い人生を送れるように

同アプリ、サイトでは「キラキラネーム」についても、検索数の多い順にランキングをまとめていますので、参考までにご紹介しておきます(表4)。

13年度キラキラネーム

名前をつけることは子育ての始まり

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岩佐住職とお孫さんの瑛仁(えいじん)くん

昔から「名づけ親」の代表といえる人に、住職や神主といった人たちもいます。静岡県富士市「曹洞宗 福泉寺」の28代目住職である岩佐善公さんも、その一人。檀家や知り合いから名づけの相談にのる機会があるそうです。「私の祖父や父の時代は、とにかく名前をつけてほしいとやってくる人が多かったのですが、最近は、字画をある程度調べていたり、本やインターネットで知識を得てから連絡していらっしゃいます。少子化の影響もあるのでしょうが、親が子どもの名前を真剣に考えるというのはいいことですね」といいます。

「名前をつけることは、子育ての始まり」と住職。最も大切にしていることは、“親の思い”です。かわいい子になってほしい、たくましい子になってほしいなどの気持ちを聞き、門外不出の「命名本」をひとつの参考にしつつ、その子に合った名前を決めるとのこと。偉大すぎる名前、読みがネガティブな言葉と同じ名前は避け、響きがよく、苗字とのバランスのよい名前をつけるようにしているそうです。

「親が子どもに夢をたくしすぎてもいけませんが、みんなわが子に幸せになってほしいという気持ちは同じです。名づけは親の愛情を表す、最初の行為。すばらしい名前をつけてあげてほしいですね」とも。また、最近相談を受けていて感じるのは、赤ちゃんや小さな子どものイメージだけで名前をつける人が多いこと。「50歳になっても、80歳になっても合う名前という視点もあっていいかなと思います」(岩佐住職)。

さあ、赤ちゃんの名前にどんな気持ちをのせますか? パパとママで話し合って、とびきりのプレゼントを赤ちゃんに渡してあげてください。

【参考サイト】
・無料 赤ちゃん 名づけ ― リクルーティング スタジオ株式会社
App Store https://itunes.apple.com/jp/app/id592382356?mt=8
Google Play https://play.google.com/store/apps/details?id=net.namae_yurai.namaeAndroid
・名前ランキング ― 明治安田生命 http://www.meijiyasuda.co.jp/enjoy/ranking/

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