【座談会】「私はこうやって職場復帰しました!」
現役ワーキングママの“復帰報告”座談会  part1

ミキハウス編集部

まずは「保育所」が決まらないことには始まらない!

――今日は産休・育休を経て仕事に復帰された、現役のワーキングママ3人にお集りいただきました。以前、産休・育休中のママ中心に開催した座談会では、「職場にスムーズに復帰するためにも、産休・育休の取り方から気をつけた」という声が聞かれました。まずは、それぞれの産休・育休取得の前後を振り返って、仕事に戻られた今、思うことを教えていただけますか?

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北見梢さん(以下、北見さん):妊娠を上司に報告した後、妊娠5か月頃に第一線から退き、同僚をフォローする立場に配置が変わりました。当時は、もう少し今のままのポストで活躍していたかったという思いもありましたが、夜中の1時、2時まで働くことも珍しくない職場。そこから異動したおかげで、問題なく無事に産休に入ることができました。

小嶋陽子さん(以下、小嶋さん):私は2月末に出産したのですが、当時は人事を担当していて、年末は業務が忙しく、年内いっぱいギリギリまで働いて産休に入りました。復帰は遅くとも娘が1歳になった4月までには叶えたいと思い、産休に突入してからは「保活」(保育所に入るための活動)をとても頑張りました。

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松尾久美子さん(以下、松尾さん):妊娠が分かったときには店長として働いていたので、中途半端なタイミングで産休に入って、お店に迷惑をかけることは避けたいという気持ちがありました。おかげさまで体調も良かったので、産休取得できる日から2週間ほど経ってから休みました。立ち仕事なので、周りのスタッフにフォローをしてもらったのが本当にありがたかったです。

――皆さん、それぞれ担当していたお仕事に責任感や充実感があり、職場に戻ることを前提として、産休もできる限りのことをしてから取得したいという思いが強かったようですね。産休後は小嶋さんのように、保活に熱心に取り組まれたのでしょうか?

北見さん:そうですね。でも、今となっては妊娠が分かったときに、すぐ保活を始めておけばよかったと思います。子どもを預ける保育所が決まらない限り、職場復帰について具体的なことを考えることはできませんから。うちの娘は今年の4月に、待機児童を減らすための東京都独自の制度である「認証」の保育所に入所が決まりました。ただ、彼女が1歳になる8月までは一緒にいたいという思いから、4か月間は枠を確保するためだけに保育料を払いました。すごくもったいない話なのですが、これを逃すと次いつ入れるか分からなかったので……。

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小嶋さん:私の場合は自宅のすぐ近くに、評判の良い認可の保育所があり、どうしてもそこに入所させたいと思い、遅くとも4月のタイミングで入所できるように、やれることは全部やろうと決めて取り組みました。待機児童の問題もあるので、入所申請が1回で通らないことを承知のうえで、早めに申請をしてこまめに審査を受けたり、園のイベントや園庭開放に足を運んだり、見学の後には園長先生と入園担当の先生にお礼状を書いたり……。この頑張りが功を成したのか、通常は年度の途中での入園はほとんどないと聞いていたのですが、娘が1歳を迎える2月には決まってしまいました(笑)。

松尾さん:私も1歳までは子どもと一緒にいたいという気持ちがあったので、息子が1歳になったタイミングで保育所の申請を始めました。でも、私が住んでいる杉並区は待機児童が多いようで、認可はもちろん、認証の保育所もダメ。最終的には、緊急に整備された認可外の保育施設に、今年の4月から預かってもらうことになりました。

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