【座談会】「私はこうやって職場復帰しました!」
現役ワーキングママの“復帰報告”座談会  part1

ミキハウス編集部

「ファミリーサポート」「病児保育」などの子育てサポートは活用すべし!

――待機児童の問題はよく指摘されますが、お子さんが1歳までは一緒にいたいという思いと、保育所の入所のピークである4月のタイミングの調整にも苦労しますよね。そのほか、復帰に向けて準備されたことはありますか?

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北見さん:私の場合は、子育てに関するサポートにたくさん登録しました。たとえば、子育てや介護を相互補助するための有償ボランティア制度「ファミリーサポート」や、高齢者の就業支援の一つとして子育てを支援してもらう「シルバー人材センター」、子どもが病気にかかった場合、仕事を休めない親に代わって手当を受け持ってくれる「病児保育」、それからベビーシッターさんまで。また、保育所のお迎えの名簿登録に、近くに住んでいる両親を登録したりもしました。実際に利用しているのは病児保育などになりますが、1つがだめでも、その次の手があると思えると安心感があります。

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小嶋さん:私は実家が近所なので「何かあったら助けてもらえる」という感覚もあり、サポートの登録はあまりしませんでした。ただ、おじいちゃんやおばあちゃんは思ったほど当てにはできないということも分かりました(笑)。育休中に所属部署がなくなったのはとてもショックでしたが、その代わりに自宅近くの会社に再就職できたので、何かあったら子どものもとにすぐ駆けつけられます。おかげであまり人の手を借りずに済んでいる側面もあるかもしれません。

――予想していたことと違ったり、想定外のことが起こっても、思わぬことが功を奏したり、子育ては状況に応じて柔軟に対応していく姿勢が大切なんですね。

小嶋さん:新しい状況への具体的な対応としては、小さな子どもを持つ立場として、仕事用の洋服や靴を準備する際、とくに靴はヒールが低いものを選ぶようにしました。送り迎えはもちろん、子どもを追いかけたりすることがありますからね。

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松尾さん:私は実家が大阪で、頼れる身内が周りに少なかったので、先輩ママから聞いて「ファミリーサポート」には登録しました。また、こまめに保活の進捗を会社の人事担当に伝えるようにしていました。復帰できそうなタイミングを会社と共有することで、社内の人員配置の調整の負担を少しでも減らせるかもと思ったので。また、夫とも保育所の入所が決定した後に、どちらが何時に送って、何時に迎えに行けばいいのかを話し合いました。対会社にしても、家庭内においても、どこの保育所に通うかということが決まらないと、なかなか復帰に向けての話が進まない、計画が立てられないという点があるように思います。

part2に続く)

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出産後に復帰するうえで、子どもを預ける保育所の決定は非常に重要な要素。しかし、待機児童の問題は根深く、保育所選びの困難さが浮き彫りになりました。ただ、そんな状況でも自分にできることを模索するママたちの力強さには勇気づけられます。
次のpart2では、子育てと仕事の両立に欠かせないパートナーである、パパたちの協力体制について聞いてみました。

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