イクジイ、イクバアも輝く 
“みんなが幸せになる”子育てとは?

2015.05.01

ミキハウス編集部

イクジイ・イクバアは 子どもの “かわいがってもらえる力”を育てる

イクジイに最初に心がけてほしいのは、子ども目線になること。親の場合は子育ての責任があり、遊びながらでも「しつけをしなくては」という気持ちが働きますが、おじいちゃんは子どもと楽しむことがいちばん大事。責任をもたなくてもいいおじいちゃん、おばあちゃんは、難しいことは考えずに孫にいろいろやってあげることが、そのままいい結果につながっていることが多い気がします。

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親からみたら、おじいちゃん、おばあちゃんが甘やかしていると思うときもありますよね。「なんでも言うこと聞いちゃって」とか、「またお菓子をたくさんあげて……」とか。そこは、親としてあまり目くじらを立てなくてもいいと思います。子どもがそういうふうに、おじいちゃんに“甘える”能力って大きくなったらとても有効だと思うから。かわいがってもらえる能力って大事ですよ。

社会に出たら、自分よりもはるかに上の世代とつきあうわけですよね。そこでかわいがってもらえるかどうかは、非常に大きな問題です。

これからますます社会の高齢化が進み、その市場が大きくなります。結局仕事って、どの学校を卒業したかとか、どんなスキルを持っているかなどではなく、どう人とつきあえるかだと思います。「この人と一緒に仕事したい」「この人からなら商品を買いたい」と思ってもらえるか。親とだけ接していたら、狭い人間関係にしかなりません。

親自身がおじいちゃん、おばあちゃん、その地域の高齢者の方と触れあっているのを見せるのもいい。「自分より目上の人にはこう接したらいいのだな」と親がモデルになって見せられます。今の子どもって、学校の先生や塾の先生など利害関係がある大人との触れ合いしか経験がないんですね。そこを親世代じゃないもっと上の世代と触れあえば経験値が上がって、将来きっとプラスになるはずです。

次のページ 「子育てのトレンドは変わる」ということを念頭に

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