その後も「お父さんと子どもの料理教室」や、イクメン部の主旨に賛同した東京家政大学のキャンパスで行われた子どもと楽しめるレクリエーション大会「丸の内イクメン部フェスティバル」、ホワイトデー企画の「お母さんへのスイーツ作り」など、父と子で参加できるイベントを開催。先日の“母の日”には、「高尾山ハイキング」が開催され、子どもたちは高尾山の頂上でお母さんへの手紙を書きました。
「子どもとふたりで初めて外出した」というお父さんもいれば、おばあちゃんも一緒に参加して楽しんでいる家族がいたりと、それぞれがイベントをきっかけに新たなコミュニケーションを体験している様子。また、料理イベントへの参加をきっかけに、家で料理をするようになったお父さんに感動したお母さんが、会社までお礼を述べに来られたこともあったそうです。
そんなイクメン部の活動を1年間続けてきて、たくさんの“気づき”があったと村上さんは話します。
「お父さんたちが、子どもと遊ぶのはこんなに楽しいことなんだと気づくこと、それ以上に、子どもたちがお父さんと一緒に遊ぶことがすごく楽しいと思ってくれていること。そして、これは私たちもまったく意図していなかったのですが、料理教室で食卓にお箸やお茶碗を並べるといったことを子どもたちが覚え、自然に家でもやってくれるようになりました。お父さんが家事や料理を覚えることと同じように、子どもがお手伝いを覚えることもお母さんを助けるという意味では同じ。イクメン部の活動を通して、子どもは子どもなりに学びがあるということに気づきました」(村上さん)
父と子のコミュニケーションを目的とした活動が、期せずして子どもたちにとっては“学びの場”となっていた模様。
「イクメン部のイベントを誰よりも楽しみにしているのは子どもたち。当日は朝起きたときから『今日はイクメン部のイベントだよね!』と大はしゃぎです」(村上さん)