離乳食をはじめる前に知っておきたいお話
〜赤ちゃんが生まれたらやるべきこと(16)〜(前編)

2024.01.04

ミキハウス編集部

アレルギーのリスクのある子どもの離乳食はどう進める?

アレルギーリスクのある子どもの離乳食

子ども自身に湿疹・アトピー性皮膚炎がある、もしくはアレルギー疾患を持つ家族がいる場合の離乳食について悩まれている方もいらっしゃると思います。

食物アレルギーの発症を恐れて、離乳食の開始を遅らせようとされる方もいらっしゃるかもしれませんが、その必要はありません。むしろ開始は遅らせず、バランスのよい離乳食を与えることが大切です。

以前まで、卵やピーナツ、エビなど食物アレルギーのリスクがある食物は、摂取開始を遅らせた方が安全だと思われていましたが、近年ではむしろ逆で、「離乳食導入は遅らせないほうが、食物アレルギーの発症を抑制できるではないか」という研究結果もあります。

仮に離乳食の開始を遅らせると、たんぱく質やカルシウム・鉄分などの栄養素を十分にとることができず、貧血の症状が出たり、成長発達に支障が生じる恐れもあるので、しかるべき時期に「少量から」始めてみてください。

ただし、アレルギー症状が出た場合に迅速に対応できるよう、かかりつけ医や病院の診療時間にあたる平日の日中の摂取を心がけましょう。

離乳食をはじめる前に知っておきたいお話 〜赤ちゃんが生まれたらやるべきこと(16)〜(前編)

バランスのよい離乳食を楽しく!

離乳食が進むにつれて栄養のバランスも大切になります。かみかみ期からは糖質、ビタミン・ミネラル、たんぱく質の3種類の栄養素をきちんととれるようメニューを考えてあげたいものです。

悩んだときは、本やネット、SNSなどでもたくさんのメニューが紹介されているのでぜひ参考に。ママもたのしく離乳食作りをしてあげてくださいね。

「おいしいね」「もぐもぐじょうずだね」「ご飯食べて大きくなろうね」など、離乳食をあげながら、たくさん話しかけましょう。食事は楽しいと感じると、赤ちゃんは食べることが好きになるでしょう。

離乳食完了期にはほとんどの子が1歳のお誕生日を迎えます。離乳食は赤ちゃんが幼児へと成長していくための大切なステップです。赤ちゃんの成長や発達に合わせて、ママ、パパは気負うことなく楽しい食事タイムにしてあげたいですね。

離乳食をはじめる前に知っておきたいお話 〜赤ちゃんが生まれたらやるべきこと(16)〜(前編)

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