――みなさん、育児、家事に積極的に関わっていらっしゃいますが、仕事や職場に復帰した奥さまが変化したことなどありますか?
岡:私の転職で1年半前に香川県から東京に引っ越してきたので、娘を保育園に入れて仕事を再開することで、妻には新しい世界ができました。それまで妻は東京にほとんど知人がいませんでしたから、友だちや仲間ができて、とても心強く感じているようです。
小杉:うちの場合、職場復帰というより、出産後、病院から帰ってきたら仕事を少しずつ再開した、という感じです。家で子育てをしながら仕事をするようになり、目の前にいる子どもの世話を優先しなければならないことが多くなりました。そんな妻の負担を減らすために、外部との連絡は私がやることに決めました。妻が連絡しなければいけないときは、メールやチャットを使って、子どもの存在が仕事に影響しないよう気をつけています。
入江:妻はいつもほがらかなんです。職場に復帰して生活が慌ただしくなっても、それは変わりません。変わったことは、彼女の家事のスキルがものすごく上がったことですね。結婚前はあまり料理を作ったこともないようだったのに、最近すごく手際がよくなって、何でも短時間でパパッとやります。私は一人暮らしの経験があったので、子どもができたら家事は私の役目かな~と漠然と考えていたのですが。「環境は人を育てるんだ」と実感しています(笑)。
――お子さんたちはどうでしょう。岡さん、入江さんの娘さんたちは保育園に通うようになり、ママが職場に復帰したことで、変わったことはありますか。
岡:保育園は朝9時からだったので私は送っていけませんでしたが、預けはじめたときはママと別れるのを泣いていやがって大変だったみたいです。当時は土日になると妻にべったりくっついていました。でも、慣れてきて友だちができたら楽しそうに行くようになってほっとしました。
入江:うちは0歳から預けたので、慣れるのも早かったようです。最初こそ別れ際に泣かれる日もありましたけど、最近はお迎えのときに「帰りたくない!」と泣くことも(笑)。延長保育の日は、年上の子と一緒にすごすので、社会性が育つようですね。わが子ながら愛嬌があり、保育園にやってよかったなと思っています。
――ママの職場復帰についてどう感じていますか。産休中のように家にいてほしいと思うことはありますか?
岡:一日中子どもと二人きりですごすより、外に出て働く時間があった方がリフレッシュできるみたいで、本人も楽しそうです。ただ、私が最近家のことを手伝えないこともあって、疲れているんじゃないかと心配になります。
入江:結婚前から妻は外で働くのが好きだと知っていましたから、思う存分働いてほしいと思っています。今は娘のために時短で働いて我慢しているところもあるようなので。むしろ家にずっといるほうが、彼女にとっては大変だと思いますね。
小杉:うちも妻は仕事をしたいようですし、私も一人で家計を担うよりは二人のほうが心強いです。お互いに育児だけ、仕事だけだと煮詰まることもあるので、交代できるのはメリハリができて気分転換にもなります。でも子育てって、二人でやっても大変ですよね。