はじめての家族旅行に安心な場所、
移動手段、宿泊施設は?

ミキハウス編集部

赤ちゃん連れの旅行をサポートする「ウェルカムベビーのお宿」

はじめての家族旅行でもっとも気になるのは宿泊施設のこと–––多くのママ、パパがそう口を揃えます。小さな子どもがいると、旅先での移動や観光がどうしても制限されるので、その分、宿での滞在時間も長くなってきます。であれば、安心して泊まれ、なおかつ居心地のいい旅館やホテルを選びたいもの。

そんなときに参考になるのが、ミキハウス子育て総研のプロジェクト「ウェルカムベビーのお宿」です。0~4歳くらいの赤ちゃん、子ども連れのファミリーが、安心・快適にくつろげる宿泊施設のみが認定されるという「ウェルカムベビーのお宿」。

そこで、「ウェルカムベビーのお宿」認定士の岩本久実子さんとミキハウス子育て総研の山本彩さんに、「ウェルカムベビーのお宿」のこと、さらに安心できる宿選びについてお話を伺いました。

*   *   *

まずは安全面、衛生面をチェック 洋室なのにハイハイできる宿も!

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ミキハウス子育て総研の山本さんと(左)と「ウェルカムベビーのお宿」認定士の岩本さん

––まず「ウェルカムベビーのお宿」はどのような方法で認定されるのでしょうか?

岩本 認定するにあたっては、男女の認定士が一組になって一泊二日で宿を訪問します。そして100項目を実際に現場で審査し、70項目以上をクリアした宿泊施設を「ウェルカムベビーのお宿」として認定いたします。

––100項目ですか! すごく細かいのですね。

山本 ええ。項目は、専門家の意見のほか、ママたちの声も反映されたもので、「お部屋の安全対策」、「館内でのベビーカーでの移動のスムーズさ」、「赤ちゃんに配慮したお風呂やトイレ」、「離乳食メニューの提供」、「子連れにうれしい接客サービス」、「宿の周辺環境」など多岐にわたります。

––そのなかでも特に注意しているポイントとは、どのようなところでしょうか?

岩本 私たち認定士がいちばんにチェックするのは、お子さんに危険な場所がないかどうか、安心・安全面の確認をすることです。たとえば、旅館だと座卓の上に湯のみが置かれていたり、硬い座椅子が置いてあったりすることもあると思いますが、これでは安心できませんよね。また、赤ちゃんの場合、客室内は畳かフローリングで、靴を脱いでハイハイできるようなお部屋だと安全面でも衛生面でも安心です。最近は洋室でも土足厳禁でコルクシートを採用しているところや、高さの低いベッドを採用しているところもあります。

––そこまで徹底されていると、小さい子どもがいても安心して泊まれそうです。

岩本 お部屋だけでなく、施設内をバリアフリーで移動できるかもポイントです。ベビーカーやスーツケースを使って、実際に宿の方に館内を回ってもらうと、ちょっとした段差や不便な箇所に気づくことも多いんですよ。

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認定士の岩本さんは宅地建物取引士の資格をもち、ご自身も4歳半になる男の子のママ

––一般のママ、パパが宿泊施設を選ぶ際には、どういったところに注目すべきなのでしょうか。たとえば備品などもチェックする必要がありますか?

岩本 そうですね。たとえば、お風呂で使うバスチェアやベビーソープ、紙おむつ専用のごみ箱やベッドガードなどの有無は確認しておいた方がいいかもしれません。紙おむつや粉ミルクなどが施設内で買えるかどうかも事前に調べておくと安心ですよね。旅行中の荷物が減らせることも大事なポイントですから。また、離乳が進んでいる月齢なら、離乳食やアレルギー対応食が用意されているかも見ておくといいでしょう。

 

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