先輩パパKさん:僕と子どもたちの一日は、朝6時45分に起きて出勤する妻を見送ることから始まります。それから3人でお風呂に入り、朝ごはんを作って食べさせて、保育園に送っていくのが日課。僕はそれから出社します。はじめのうちは大変でしたが、慣れれば何とかやれるものです。
最近は子どもたちをキャンプに連れていくこともあります。自然の中で、大人には考えもつかないような遊び方をしたり、予想外の反応をする姿が面白い。子どもの成長につれて、家族の時間がどんどん楽しくなるんですよね。
Iさん:それはすごい! うらやましい! 僕なんて朝、出勤前のわずかな時間を娘と過ごすだけです。
Kさんの奥様はフルタイムで働いておられるそうですね。3人目を作ることに迷いはなかったんですか?
先輩パパKさん:いや3人目は偶然です。妻がひそかに計画したというのでなければ(笑)。僕と妻との関係は最初の子どもが生まれる前と後では、ずいぶん変わりました。僕は僕なりに頑張っているつもりだけど、ママになった妻にはかなわない。3人目の子どもがお腹にいても、朝は4時半に起きて家事をこなしてから、仕事に行きますから。たくましいし、立派です。
先輩パパTさん:たしかに女性って、ママとしてどんどん進化するような気がします。娘たちがすくすく育って、僕が家族といる幸せを感じていられるのは妻のおかげ。妻から僕は娘たちをほめる役でいてほしいって言われています。しつけは自分がするからと。僕は娘たちと過ごす時間が短いのでありがたいです。
先輩パパKさん:実は妻の育休明けに合わせて、僕も1か月の育休を取ろうと考えています。もう一人増えると、3歳違いの子どもが3人。うちの中は今以上に、にぎやかになるんでしょうね。
Aさん:あの、子どもが増えるにあたって、ずばり経済的な負担って気にしませんでしたか?
先輩パパKさん:今のところ、1人が2人になったら、保育園代は2倍になりましたけど、それ以外の部分でお金がかかるという実感はないです。将来の教育費とかはちゃんと考えておかなければいけないでしょうけど。
先輩パパTさん:たしかに、子どもの数が増えれば、将来的に塾や習い事、そして「私立の学校に行かせたりするのかな?」とか考えると負担を感じないわけではありません。とくにこの不景気で、私が勤める会社もいつどうなるかわかりませんし、絶対安心とも言い切れません。
今は、妻は子育てに専念してもらっていますが、子どものために世帯収入を増やす必要があれば働いてもらいたいし、妻も働きたいと思っています。しかし、私の住むところも保活激戦区なので、娘たちが小学生に上がってから、妻も働くことを夫婦で話し合って決めました。なので、私たち夫婦の場合は、2人目をすぐに授かったのはよかったのかなと。逆に本当に3人目を望むのであれば、あまり間を空けてしまうと、また妻が仕事ができなくなるので、ここは家族計画を夫婦でしっかり話し合う必要がある。ですので、IさんとAさんも2人目が欲しいのであれば、早いほうがいいんじゃないかなとは個人的に思いますね。
Iさん:子どもが2人以上いる友人や知り合いは、口をそろえて「子どもが多いのは経済的にも、精神的にも大変だけど、でもやっぱり楽しいよ」って言うんです。僕も大変でも楽しいほうがいいというタイプの人間。子どもにも、いろいろ我慢させることがあるかもしれないけど、それも家族というチームで一緒に乗り越えられたらいいかな。そんな中で生きていく力とか、知恵とかを身につけていってくれるといいなと思います。