2人目のタイミングっていろいろ悩む? 
パパ座談会

ミキハウス編集部

ママの幸せがパパの幸せ まずはママの気持ちに耳を傾けて

Iさん:仕事で思うように育児参加ができていない僕ですが、仕事の充実感と子育ての充実感って、また違いますよね。子どもの寝顔を見るだけで、じわーっと幸せ感がわいてくる。ところが子どもを2、3人欲しいと思っても、最近、妻は娘の世話で精一杯。「2人目どうする?」という話をしたくても、なんとなくきっかけがつかめない。妻の本音はどうなのか、どうしたらいいのか、ちょっと困っています。

先輩パパTさん:「そろそろ2人目が欲しいね」って夫婦で話をすることがきっかけになりませんか。

先輩パパKさん:私の妻は1人目が生まれて、すぐに2人目が欲しかったけど、仕事も続けたかったし、自分から言いだせなくて悩んだと言っていました。でも産むことを決めたから、僕は朝の子どもの世話を担当できたし、最近は上の子が下の子を世話したり、一緒に遊んだりと大きな戦力になってきました。何だか「家族」になってきたぞって感じなんですよね。

先輩パパTさん:わかりますよ。みんなで支え合うのが「家族」だと思うし、妻の望みを叶えるのも夫の幸せ。とにかく悩んでいるより、いつがよさそうかとか、夫婦ふたりで考えたらいいんじゃないかな。

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Iさん:ふたりで考えること…たしかに、それをまずきちんと口に出してお互いの本音を言い合わないといけないと思うのですが、子どもを寝かしつけて、次の日も仕事がある妻との間になかなか夫婦だけの時間がないというか。妻も疲れているなぁと思うと、夜の営みもしづらいというとか…。

先輩パパKさん:もし、仕事を早く切り上げて帰宅時間を早めることができれば、寝かしつけはIさんがやってあげると、奥さんにも精神的な余裕ができるんじゃないかな。うちの場合は、お互いの職場の事情や仕事上のスケジュールをすり合わせて、今のところは火曜と木曜は私が仕事を早く切り上げて、子どもたちのお風呂から寝かしつけを担当することにしています。その日は逆に妻の帰宅が遅いのですが、こうやって「夫もちゃんとサポートしてくれる」という姿を妻に見せないと現実的に「もう一人子どもが欲しい」という気持ちには、奥さんもなれないかもしれませんね。

先輩パパTさん:たしかにうちの職場の女性は、わりとキャリア志向の社員が多くて、子育ての期間に時短勤務にするだけでもわだかまりを抱えたり、「もっと本当は最前線で仕事をしたい」というジレンマに悩みながら仕事をしている同僚が多かったりします。そういう意識だと、なかなか2人目を産み育てる、という気持ちになれないですよね。

でもこれは彼女たちだけの問題ではなくて、身近なところでいうと夫のサポートがあるかないか、そしてその夫のサポートを得られやすくするためには、夫が勤める会社や職場の環境が子育てに理解があることが重要になってきますし、日本全体でいうと、男性が育児参加できる職場環境づくりを国として進めないと、日本の少子化は止まらないですよね。

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Aさん:不妊治療でやっと子どもを授かった僕は、みなさんとは事情が違うけれど、娘が2歳を過ぎたら、次の子のことを考えたいと思っています。不妊治療って身も心も疲れ切ってしまうので、妻がかわいそうと思う気持ちと、子どもには兄弟がいたほうがいいという思いで複雑です。でも、妻もできれば2人目が欲しいと言っているので、希望は捨てずに、あまり思いつめずという感じで、取り組んでいけたらと。でも、今日のみなさんのお話を聞いて、もっと私も妻の負担を減らしてあげないとなと思いました。そのために、今の自分ができることから始めようかと。まだまだ家事はできると思うので、まずはそこから始めようと思います。


今回「2人目のタイミング」というちょっとデリケートなテーマを話し合ってくださった4人のパパたち。子どもたちと寝起きをともにするパパ、もっと子どもと一緒にいたいと願う残業続きのパパ、不妊治療を乗り越えたパパと子育て事情はそれぞれでも、その話からはママへの思いやりとわが子の健やかな成長を願い、「今も幸せだけれど、できればもう1人欲しい」という気持ちがひしひしと伝わってきます。

前出の意識調査の中でも、子ども1人の家庭のうち65%以上が「できれば子どもは2人以上がいい」と答えています。「もう1人子どもがいたら、もっと楽しいだろうな」そんなパパ、ママの素直な気持ちを大切にして、2人目のタイミングを話しあってみるのもいいかもしれませんね。

<参考資料>

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