「妊活アンケート2017」でわかった妊活の現在地

2017.07.31

ミキハウス編集部

“苦労して授かった命を大切にしようと心から思った”

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今回の調査では「妊活中のエピソード」という形で、それぞれの体験談を聞いています。その中からいくつか、ご紹介いたします。

まずは妊活中の精神状態についてのご意見。妊活中は、精神的にナーバスになったという人が多く見受けられました。

「基礎体温や生理に一喜一憂しネガティブになったり励まされてポジティブになったりと、とても不安定だった」(32歳 女性)

「妊活中になかなか結果が出ないときに、友人、知人、他人の芸能人でさえ妊娠報告を聞くと、自分の現状と比べ惨めで辛かった。 街中の妊婦さんを見かけるのも辛かった」(35歳 女性)

ナーバスになりがちだからこそ、身近にいるパートナーの支えはとても重要。ある方は、自身の妊活生活をこう振り返ります。

「妊活中は夫に沢山励ましてもらい、また辛いときには私の気持ちが落ち着くまで側に居てくれたり…と、夫が一緒に居てくれることに改めて有難いなと思った。 今振り返ってみると、妊活をしていた期間は夫婦の絆を強くする大切な期間だった」(29歳 女性)

今回の調査では、ほとんどの夫が妊活に協力的という結果が出ています。妊活してみようかな…と考えている人は、不安がらずに、まず夫に相談してみることから始めるのがいいかもしれません。
 

また、妊活と仕事の両立についても様々なご意見をいただきました。妊活に理解を示してくれる職場で働く人たちからは、このような声が届いています。

「妊活中は急に仕事を休むこともありましたが、職場の上司の理解があり、とても助かった」(35歳 女性)

「妊活していると仕事を休まないといけないときがあるが、今の職場は快く休ませてくれたおかげで妊活と仕事が両立できた」(32歳 女性)

一方で、なかなか職場の理解が得られず困った経験をしたという声も。妊活をしているときは、ただでさえ精神的にナーバスになりやすくなります。より前向きに妊活を行うには夫や周囲の理解が必要となってくると言えそうです。
 

ある妊活経験者はこう回答してくれています。

「同じ状況の職場の友人と、毎日妊活の情報を公開して励ましあった。奇跡的に1か月違いで妊娠していて、今度はマタニティの間も、産後も、戦友のような間柄になっている」(32歳 女性)

身近な人と励ましあって辛い時期を乗り越えることで、より深い関係を築けるようになる方も少なくないようです。また、ネット・SNS社会ならではの「つながり」について指摘する方もいました。

「妊活についてのブログを書いたり見たりしていた。情報を得られることで治療に積極的になれたり、お互いに励ましあうことで、辛くなったときもがんばれた」(30歳 女性)

「妊活サイトで、同じ経験をしている方と掲示板で交流をもてたことが本当に日々の支えになっていた。 顔の見えない相手だからこそ、プライベートな悩みも細かく言い合えていたと思う」(36歳 女性)

妊活は、精神的な辛さ、周囲の理解不足、仕事との両立など、まだまだ多くの問題を抱えています。その問題の解決には、社会全体が妊活に対する理解を深め、妊娠したいと思っている女性を応援すること、そして、何よりパートナーである夫の力が不可欠なのではないでしょうか。
 

それでは最後に、辛い妊活を乗り越えて妊娠したことを知った瞬間の気持ちについてのある妊活経験者の言葉を紹介します。

「毎月毎月辛かったけど、診察室で妊娠してますと言われたときの感動は忘れられない。苦労して授かった命を大切にしようと心から思った」(35歳 女性)

 

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