【専門医監修】妊娠期の症状・すごし方【妊娠中期編】

早産の原因と兆候

早産の原因と兆候

妊娠22週以降37週未満で赤ちゃんが生まれてしまうことを「早産」と言います。早産の主な原因として、子宮内の細菌感染で起きる「絨毛膜羊膜炎(じゅうもうまくようまくえん)」や「子宮頸管炎(しきゅうけいかんえん)」、子宮頸管の筋力が弱い「子宮頸管無力症」、双子以上を妊娠する「多胎妊娠」などがあります。

また妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病が悪化して早産になる場合もあります。喫煙による胎児発育不全は人工早産のリスクが高くなると言われています。

早産の兆候としては、出血、おりものの変化、おなかの張りがあげられます。正常な出産には早すぎる37週未満の出血、おりものの色や量の変化、いつもと違うおなかの張りを感じたら、すぐにかかりつけ医に連絡してください。

切迫早産は早産となる危険性が高い状態のことを言います。切迫早産が疑われる場合は、安静や投薬で治療を行います。早産を予防するために、妊婦健診をきちんと受け、無理のない生活を心がけましょう。


妊娠中期がすぎると、赤ちゃんの誕生まであと3か月。プレママのからだで芽生えた新しい命を守り育てる日々は、新しい驚きと感動に満ちているのではないでしょうか。

<参考資料>
【監修】吉村泰典(よしむら・やすのり)
慶應義塾大学名誉教授 産婦人科医

1949年生まれ。日本産科婦人科学会理事長、日本生殖医学会理事長を歴任した不妊治療のスペシャリスト。これまで2000人以上の不妊症、3000人以上の分娩など、数多くの患者の治療にあたる一方、第2次~第4次安倍内閣では、少子化対策・子育て支援担当として、内閣官房参与も務める。「一般社団法人 吉村やすのり 生命の環境研究所」を主宰。

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